SoundHound、フードオーダープラットフォーム「Allset」を買収——ドライブスルーへの音声AI導入加速

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Image credit: Allset

AI 音声会社の SoundHound は、車、テレビ、スマートデバイスを通じて食べ物を注文するための完全なエコシステムと位置づける、フードオーダープラットフォーム「Allset」を買収した。

創業者の Stas Mativiyenko 氏と Anna Polischuk 氏を含む Allset のスタッフは、SoundHound に加わると同社は声明で述べている。Allset のレストランとの提携関係も SoundHound に移管され、SoundHound の AI 音声製品を利用できるようになる。

この買収は、他のファーストフードブランドが顧客向け AI の利用方法を再考していることを受けて行われた。マクドナルドは、ソーシャルメディアに記録された一連の注文ミスの後、ドライブスルーでの自動注文に AI を使用する IBM とのプロジェクトを一時中断したと発表した。この実験は2021年に開始された。

SoundHound は、レストラン、自動車システム、スマートホームデバイスの音声アシスタントに音声認識と生成 AI モデルを提供している。同社は昨年、ファーストフードチェーンの White Castle と協力し、ドライブスルーの注文をAI音声で処理する実験を行った。その他の顧客には、自動車会社の Stellantis、ヒョンデ、キア、ホンダが含まれる。また、AI 検索プラットフォーム「Perplexity」と提携し、SoundHound のAIアシスタントをサポートしている。2015年に設立された Allset は、宅配アプリに代わるサービスを提供している。

音声注文の拡大

SoundHound は、Allset を導入することで、食品分野での長年の経験を生かし、消費者が自然言語で食品やその他の商品を注文できる技術をさらに取り入れることができると述べている。

SoundHound の共同設立者兼 CEO Keyvan Mohajer 氏は声明の中で次のように述べている。

私たちは一緒に、人々が自然に話すだけで食べ物を注文したり、他の様々な取引を完了したりできるダイナミックで便利な方法を提供する予定です。

レストランやファーストフードチェーンは、ここ数年、顧客の注文を受け、顧客サービスを向上させるために生成 AI を試している。ウェンディーズは、AI 音声認識と自然言語を使ってドライブスルーでの顧客の注文を理解するプラットフォーム「FreshAI」で Google と協力している。マクドナルドの幹部は、AI による注文受付プロジェクトを一時停止する前、昨年の VentureBeat Transform で、AI を先見性とデータ分析に活用してきたと述べた

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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