SoundHoundが7500万ドルを調達、ボイス制御プラットフォーム「Houndify」の拡大を狙う

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Image Credit: SoundHound

SoundHoundは過去10年にわたって、楽曲の特定からすべてのモバイル端末上で動くより使い易いSiriのようなものに至るまで、同社の人工知能技術を適切に活用する方法を探していた。今週月曜日、同社は新たなステージに到達した。数年前に抱いた夢を実現するべく、7500 万ドルを調達したのだ。

今回の資金調達ラウンドに参加した投資家は、Nvidia、SamsungのCatalyst Fund、野村ホールディングス、損保ジャパン日本興亜、リクルートホールディングスのRSIファンド、Kleiner Perkins Caufield & Byers、SharesPost 100 Fund、MKaNNなどだ。

SoundHouldはその名前の通りのアプリで最もよく知られているだろう。Shazamの競合で、その場で聴いている音楽を特定できるアプリだ。

だが、それよりもさらに大きなものがある。Houndifyだ。昨年3月に公式にローンチし、サードパーティデベロッパーが開発に使えるバーチャルアシスタントプラットフォームである。Amazon Alexaのモバイル版ともいえるだろう。それこそまさにSoundHoundが今回調達した資金を投入したいと考えている対象だ。Houndアプリの「領域」をさらに増やすだけではなく、開発を進めて、プラットフォームをアジアや欧州などさらに多くのマーケットで利用可能にしたいと考える。

CEOのKeyvan Mohajer氏は、発表で次のようにコメントしている。

私たちは、すべてのプロダクトとサービスが声による制御が可能なスマートなインターフェイスを必要とするだろうという長期的なビジョンにおいて過渡期に置かれています。消費者は、シンプルなコマンドやスキルを超えた高い期待を抱いています。

この戦略的な投資を活用して、私たちのHoundify のプラットフォームの背後にある独占的なテクノロジーの力を世界中のより多くのユーザーに提供し、「Collective AI」のアーキテクチャの発表を広めていきたいと思います。

Mohajer氏の願いは「すべてのものをHoundifyする」ことだ。それはSoundHoundの人工知能をその他のコネクテッドデバイスに提供することを意味する。スマートなエスプレッソマシーンが最新のニュースや天気、スポーツの得点などを、メインの仕事をやっている最中に届けてくれるような世界を想像してみてほしい。もしくは、NvidiaがDRIVE CXのプラットフォームで成し遂げたように、自分の車のダッシュボード上の情報を声で操作できるようなものだ。

単なるアプリではない。SoundHoundが提供したいのはプラットフォームだ。声を組み込むことに関心のある事業者にとって、自力でそれを開発するには多くの時間と費用、リソースが必要になる。だが、Houndプラットフォームのライセンスを取得すれば、開発を速めることができる。

現在、2万人以上のデベロッパーがプラットフォーム上で開発をしている。現在まで、SoundHoundは1億1500万ドルを調達している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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