CO₂排出量管理のアスエネ、8億円をシリーズC2調達——累積調達額は101億円に

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Image credit: Asuene

CO₂見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」を展開するアスエネは8日、シリーズ C ラウンドの 2nd クローズで約8億円を調達したことを明らかにした。このラウンドには、脱炭素化支援機構(JICN)、日本生命保険、JERA、Pavilion Capital、SHIFT のグループ経営推進部部長の小島秀毅氏が参加した。小島氏は今年5月から、アスエネの M&A 戦略アドバイザーも務めている。今回の調達により、シリーズ C ラウンドの 1st ラウンドと合わせ、シリーズ C ラウンド全体での調達額は50億円、創業以来の累積調達額は101億円にそれぞれ達した。

今回の資金調達には、脱炭素化支援機構(JICN)、日本生命保険、JERA、Pavilion Capital、SHIFTの小島秀毅氏が参加している。この調達とあわせて、業務提携も発表された。

日本生命との提携では、サステナブルファイナンスとアスエネサービスの連携強化が図られる。具体的には、日本生命の投融資先に対する ESG 評価・エンゲージメント強化におけるアスエネサービスの活用検討や、ESG 領域と金融分野での協業が計画されている。JERA との提携では、脱炭素領域で複数の連携施策が実行される。脱炭素化に向けた「見える化」から削減までのワンストップでの共同支援、脱炭素化を活用したビジネス創出支援、さらには共通ルールメイクの検討などが予定されている。

アスエネは、三井物産で以前、日本・ヨーロッパ・中南米の再生可能エネルギー事業に従事していた西和田浩平氏(現 代表取締役)により2019年に創業。ASUENE の累計導入社数は9,000社を突破し、提携企業数も140社を超えている。また、ESG 評価クラウド「ASUENE ESG」の被評価企業数が14,000社を超えるなど、ESG 経営推進にも貢献している。さらに、SBI ホールディングスとの合弁会社「Carbon EX」を通じて、カーボンクレジット・排出権取引所のサービスも提供し、登録社数は1,200社以上に上る。

アスエネは国内市場にとどまらず、シンガポールとアメリカに子会社を設立し、海外展開も積極的に進めている。海外顧客も数十社獲得し、海外パートナーとの業務提携も数十社に及ぶ。さらに、フィリピンにグローバル開発センターを設置し、現地エンジニアの採用も進めている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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