Apple Vision Pro用高画質VR動画、DL不要&ストリーミング配信できる「Amplium」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

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佐藤響さん

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載。毎月第2水曜日に開催される Monthly Pitch へのピッチ登壇をご希望の起業家の方、オーディエンス参加をご希望の起業家の方の応募はこちらから

サービス概要:Amplium(アンプリウム)が開発するのは、Apple Vision Pro向けのイマーシブコンテンツ(180度または360度、3D、8K・16Kのような高解像度のコンテンツ)のストリーミングサービス「Amplium」です。

現在、イマーシブコンテンツを制作したクリエイターは、動画をクラウドストレージにアップし、そのURLをSNSでシェアしています。ユーザーは当該動画をいったんローカル環境にダウンロードし、Apple Vision ProにAirDropして視聴しなくてはなりません。しかもファイルが重いため、視聴するまでに20分かかることもあるのだとか。しかしAmpliumを使えば、ユーザーはイマーシブコンテンツをローカルにダウンロードする必要なく、ストリーミングで視聴できるようになります。

ピッチ時点でプロダクトは開発中ですが、2024年8月中のクローズドβ版リリースを目指し開発を進めているところです。ウェイトリストに載っている過半数は米国在住者で、Day 1からグローバルで戦うことを想定しています。

Apple Vision Pro向けイマーシブコンテンツ(180°/360°&3d&高解像度)ストリーミングサービス「Amplium」

Monthly Pitch編集部はココに注目:米国では2月、日本では6月に、片目で4K、全体で8Kのディスプレイを搭載したApple Vision Proの販売が開始されました。Apple Vision Proで見られる180度、3D、8Kのフォーマットで表現されたApple Immersive Videoというタイトルには「その場にいるかのような『オブジェクト』としての表現・視聴覚体験が可能になる」との感想が寄せられているそうです。Blackmagicやキヤノンといったメーカーからは、こういったコンテンツを撮影するためのカメラを開発しているとのアナウンスもあり、今後はイマーシブコンテンツの増加が予想されます。

実際、180度または360度映像に注力し、YouTube登録者数20万人を超えるクリエイターも登場。Ampliumは彼らと協力しながらユーザー獲得やクリエイターを巻き込んでいく算段です。日本でも映像作家やIPホルダーとの連携を強化しています。ビジネスモデルとしては、有料コンテンツ配信や手数料を想定。「映像と空間が融合した次世代のビデオエンタメ体験を創造する」をビジョンに掲げ、イマーシブコンテンツの普及に勤しみます。

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