SIGNAL を使ったユースケースの一つとして、Spectee ではフジテレビや日本気象協会と共同で、カメラ映像の AI 解析を活用した服装情報を実証実験を開始。コート着用率や長袖と半袖の割合、傘の使用率など、カメラ映像の AI 解析情報をもとに、よりきめ細やかな価値ある生活情報の提供する「AI 天気」を実現した。AI 天気の結果は、フジテレビ系列(全国ネット)の「めざましテレビ」の天気コーナーの中で放送される(2019年4月1日〜30日、毎朝午前6時50分頃放映の予定)。
Spectee は、2016年7月に実施したシリーズ A ラウンドで、フジテレビの CVC である FSV(フジ・スタートアップ・ベンチャーズ)から出資を受けている。
FACTBASE は11月、大阪大学出身の高橋佑典氏らが設立したスタートアップだ。仮想通貨では、値動きに影響及ぼす情報の流れや要素が法定通貨と大きく異なることに着目。同社が開発する SIGNAL では、ウェブベースのダッシュボードを通じた仮想通貨の市場予測閲覧機能「SIGNAL Board」と、仮想通貨の値動きに大きな影響を与えるイベントが発生したときに LINE でユーザに通知する機能「SIGNAL Alert」を提供する。
SIGNAL では、Twitter、Reddit、Facebook、一般ウェブ投稿、GitHub などを流れるタイムラインや投稿をクローリング、AI を使った自然言語処理(NLP)により、それぞれがポジティブな意味を持つのか、ネガティブな意味を持つのかなどを多面的に分析する。近日公開されるα版では、当面のところ仮想通貨の中でもビットコインのみが対象。一般的にビットコインとビットコインキャッシュの情報は紛らわしいものだが、SIGNAL では独自アルゴリズムによりそれらも正確に判別できるという。
SIGNAL では今後、仮想通貨別の開発指数も公開していくという。玉石混交の仮想通貨の世界において、例えば、どの ICO がしっかりしていて、どの ICO がいい加減かなど、投資家が情報判断する上での参考にもできるようになりそうだ。2年後には SIGNAL の国内ユーザ100万人を目指し、英語や韓国語でのサービス提供も視野に入れているという。