「若い人の支援でも結果を出していきたい」ーー隠れたキーマンを調べるお・須田(SUDAX)氏インタビュー

by OshibaTakanori OshibaTakanori on 2015.2.14

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

昨年末、弁護士ドットコムとクラウドワークスが東証マザーズに上場しました。その両社に創業期から関わり、両社の成長に貢献したのが「SUDAX」こと須田仁之氏。これで数社のIPOに関わってきたことになる類い稀な経験の持ち主。昨年夏にアエリアの取締役を退任し、新たなステージに踏み出した須田氏にお話を伺ってきました。

大柴:去年末からオファー送ってましたが、須田さんお忙しい時期で、ようやく取材が実現しました。良かったです(笑)。去年アエリアをお辞めになられて、今は所属は?

須田:何社か役員やアドバイザーとかやってるけど、ガッツリどこか1社に属してはないですね。無所属新人な気持ち(笑)。

大柴:新人ではないですね(笑)。ところで今須田さんって何社くらい関わってるんですか?

須田:そうね、どのくらいだろう。(有限会社SUDAXの名刺を見ながら)12社くらいかな。

大柴:その他にも適宜相談とかも多く受けてますよね。

須田:今日もこの後そういう相談が何件かありますねー。

大柴:引き続きお忙しそうで・・・この「有限会社SUDAX」って何ですか?(笑)

須田:これ?(笑)10年以上前に作ったんですよ。お惣菜屋として。

大柴:お惣菜屋???

須田:そうそう。アエリアの頃に「なんか最近弁当屋さんが良いらしい」って役員で話してて、さすがに本業でやるのは難しいので、別の箱を作って始めたんです。それが有限会社SUDAX(笑)。

大柴:無茶苦茶ですね(笑)。

須田:ほっともっとやオリジンが好調で「中食ブームがくるぞ!」って。

大柴:「中食」って何ですか?

須田:家で食べるご飯と外食の間。お弁当とか総菜とか。

大柴:なるほど。

須田:市場調査もちゃんとやったり、飲食の経験を積むためにラーメン屋でアルバイトしてみたり。

大柴:え、須田さんが?

須田:そうそう。皿洗いとかやってました。29歳くらいだったかな。

大柴:ウケる(笑)。でラーメン屋で何かわかりました?

須田:「飲食たいへんだなー」って(笑)。

大柴:(笑)。

須田:まぁそんなんで「ロードサイド型の弁当屋」を目指そうってコンセプトが決まって、千葉の市原にお店を作りました。自分が店長で。

大柴:おぉ!

須田:料理人のおじさんと一緒に「がんばろう!」なんて言ってね。初日はバーンってお客入ったんだけど、二日目から激減。で結局半年しないうちに撤収しました。

大柴:初日だけは利益出たんですね。

須田:うーん(昔の資料見ながら)、あ、初日も赤(字)だ。ダメでしたねこれ(笑)。

大柴:すぐに撤収して良かったですね。

須田:若かったですね。無茶したよなー。

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大柴:本業もしっかりと成長し、2004年アエリアは上場します。そして翌年は子会社のゲームポットも上場を果たします。

須田:アエリア上場して、一段落したなって思ってたら「ゲームポットも好調だからいくか」みたいな機運が高まって。「また忙しくなるなー」って。たぶんその頃に佐々木くん(現クラウドワークス取締役CFOの佐々木翔平氏)がアエリアにきてて、いろいろ手伝ってもらってました。

大柴:そうなんですね。そんな繋がりが。

須田:そうそう。その後、佐々木くんはアエリアの管理部門を回すぐらい活躍してた。僕は2011年に週1の経営会議がメインの非常勤役員になって、いろんなスタートアップの協力をするようになっていきました。

大柴:なるほど。最初に関わったのがクラウドワークスですか?

須田:弁護士ドットコムですね。アエリアの頃に飛び込み営業で元榮さん(弁護士ドットコム代表取締役の元榮太一郎氏)に会いに行ったのがキッカケで。

大柴:元榮さんってどんな方ですか?

須田:当時、弁護士なのに起業するって普通じゃないなって思ってました。事業内容も面白いし、経営者としてもとてもバランスがとれていて優秀だなと思いました。

大柴:弁護士ドットコムではどんな関わり方だったんですか?

須田:経営全般のアドバイスです。週1で経営会議に出席してきました。

大柴:なるほど。クラウドワークスはいつ頃から?

須田:ほぼ創業時からですね。吉田さん(現クラウドワークス代表取締役の吉田浩一郎氏)が前の会社やってるときに、先ほどの弁護士ドットコムにお互い経営会議に参画してて、そこで知り合った感じです。

大柴:吉田さんの印象は?

須田:なんか会議でもガツガツ言うし、激しいなぁーって思った(笑)。

大柴:なるほど。

須田:でも会議の後に2人でランチとかよく行くようになって。そこではなんていうか「真逆の人間性」を見せるんですよね。人間味あるっていうか。

大柴:ほうほう。

須田:その後、吉田さんが起業して「投資家へ向けの資料を見てくれ」というので見たり。じょじょに関わるようになりました。

大柴:資料はどうでした?

須田:いやー完璧に近かったですね。もう何も言うことないっていうか。資金調達の相談を受けていたのですが、常勤のCFOも必要だなってことになり、佐々木くんを紹介しました。

大柴:なるほど。

須田:最初は業務委託だったのかな?やっていくうちに佐々木くんもフルでやるようになった。自分は当初は週一で佐々木くんや成田くん(現取締役COOの成田修造氏)らと営業広報オペレーション周りのMTGをしてました。その後、昨年まで監査役として関わっていました。

大柴:弁護士ドットコムもクラウドワークスも昨年上場を果たしますね。

須田:そうですね。元榮さんも吉田さんもやはり優秀だと思っています。

大柴:社会人になってイマジニア、スカパー、ブロードメディア、アエリア、ゲームポット、そして弁護士ドットコム、クラウドワークスと7社のIPOに関わってきたんですね。これ、相当凄いですよね。

須田:(最初の2社はほぼ新人時代であまり関わってないのですが)直近の弁護士ドットコムとクラウドワークスは自分自身が現場で手を動かさずに間接的にサポートしてIPOした初めての結果でした。どちらの社長も大人で経験豊かなビジネスマンであり、IPOはスタートと認識しているのでこれからが勝負という感じです。これを機に若い人の支援でも結果を出していきたいなとは思っています。

大柴:「SUDAXチルドレン」ですね!

須田:そうそう。SUDAXチルドレン達がEast Ventures(EV)から出資を受ける事が多くて、それきっかけで太河さん(East Venturesパートナーの松山太河氏)から「EVのアドバイザーになってください」ってオファーが来ました(笑)。

大柴:そうだったんですね。

須田:EVのアドバイザーになって「第2期SUDAXチルドレン」を募集してみました。正直、全くの未知数ですね(笑)。

大柴:なるほど。これからもご指導よろしくお願いします!今日はありがとうございました。

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