海底に眠る財宝探索からスタートした水中ドローン、全世界のユーザーで改良され資金調達

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4年前、北カリフォルニアの海に眠ると言われる財宝探査のために最初のプロトタイプとして開発され話題になった水中ドローン「Trident」の最新型「OpenROV Trident」が、商品化に向け再びKickStarterで資金調達を行っている。

今のところ残念ながら財宝は発見されていないが、プロトタイプを使っているユーザーによるコミュニティーが形成され、github上のオープンソースプロジェクトとしてユーザーと共創しながら新機能開発が行われている。openexplorer.comのサイトでは、全世界のユーザーが投稿する海中動画やストーリーを見ることができる。

新しくなった「OpenROV Trident」は、ROV (遠隔操作探査機)とAUV(自律型水中機)が融合されたデザインで、HDカメラとLEDライトを搭載、重量は2.9 kgとコンパクトなサイズ。有線式で、映像はケーブルを通して送信され、最高速度は秒速2メートル、探索範囲はケーブルの長さの100メートルとなる(通常モデルには25mのケーブルが付属)。

ブイ(浮き)を通じて、操縦者とはWiFiで接続、ブイとTridentの間はケーブルで繋ぐことにより、無線操作を可能にし、稼働時間は約3時間。以下は操作画面。ゲーム感覚で操作できそうだ。

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小売予定価格は1199ドル(約14万5千円)だが、KickStarterでは949ドル(約11万3千円)から入手可能。クラウドファンディング期間は10月31日までだが、目標金額の5万ドルに対し、すでに65万ドル近く(記事執筆時点)を集め、人気プロジェクトとなっている。

ダイビングの撮影、海洋調査、もちろん財宝探索まで、個人でも海底探検が可能にし、全世界の海底映像を共有できる夢のあるプロジェクトだ。

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