フランス発のオンライン医師予約サービス「Doctolib」、シリーズCで4,200万米ドルを調達——欧州で最注目のMedTechスタートアップへ

by Chris O'Brien Chris O'Brien on 2017.12.8

Image credit: Doctolib

パリに拠点を置く Doctolib が本日(11月28日)、4,200万米ドルの資金を調達したと発表した。VCラウンドで2,800万米ドルを調達してから、わずか10ヶ月後という短期間での2度目の調達となる。オンライン医師予約サービスの国際展開の資金として使用される予定。

Doctolib は2013年に設立して以来、現在までに9,640万米ドルの資金を調達している。従業員は300名を超える。資金調達の規模で言えば、同社はフランスのテックシーンで有数の野心的企業だと言えよう。しかし調達額の大きさは同時に、Doctolib にとっても他のどのスタートアップにとっても、ヘルスケア業界の変革が一大チャレンジとなることを物語っている。

Doctolib は母国フランスでは相当な存在感を誇り、すでにドイツにも進出している。今回調達した資金はドイツ市場の強化に使われる予定だ。ドイツでもフランスと同じく、医師らと契約を結び、患者を集客する必要がある。これは骨の折れるプロセスになるだろう。

同社の共同設立者で社長を務める Stanislas Niox-Chateau 氏は声明の中で次のように述べている。

2017年に調達した多額の資金により、Doctolib はヨーロッパ展開の野望を推進することができます。ドイツでは、規模、サービス、商品の面で Doctolib に匹敵する企業がいないため、当社が市場のリーダーになる可能性があります。私たちは今後数ヶ月でドイツの標準的なサービスになることを目標にしており、フランスとドイツを中心として、ヨーロッパ大陸の e ヘルスのリーダーになりたいと考えています。

将来的にはその他ヨーロッパ諸国への展開も考えられるが、その道のりは長い。

とはいえ、今回調達された資金はこれまでの Doctolib の実績に対する信頼の証である。最新のラウンドには、フランスのベンチャーキャピタルとして最大の割合を占める公的投資銀行の Bpifrance が出資している。また、投資会社の Eurazeo もラウンドに参加した。過去のラウンドに参加した投資家としては、Accel や、PriceMinister の共同設立者である Pierre Kosciusko-Morizet 氏、BlaBlaCar の共同設立者である Nicolas Brusson 氏らがいる。

Doctolib の創業者メンバー
Image credit: Doctolib

パリで2013年に設立されて以来、Doctolib は医師らの予約管理や患者とのオンラインのコミュニケーションが可能な各種ソフトウェアサービスを提供している。サブスクリプション型のビジネスモデルを展開し、個人の開業医から大規模な病院まで医療界の様々なクライアントの要望に応えている。患者向けには近所の病院の予約のほか、24時間体制で予約をトラッキングする機能も提供している。

Doctolib の勢いが継続すれば、ニューヨークの ZocDoc との競争に直面することになる。ZocDoc はこれまでに2億2,000万米ドル以上を調達し、主にアメリカ国内でサービス展開している。この資金調達の規模は、ヘルスケア業界に参入する各社が巨額の財源を必要としていることの現れでもある。

拠点となるヨーロッパに近いところでは、5,080万米ドルを調達したポーランドの DocPlanner が競合になる可能性がある。ルクセンブルグの Doctena もこれまでに約540万米ドルを調達している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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