2011年度中国のインターネット富豪5人の人物像に迫る

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

本記事の内容は、en.technoage.comに掲載された、Jeremy Brand Yuan 氏の執筆をもとにしている

フォーブスは中国の富豪400人のリストを先週公開し、その中で最も収益の高い各業界についても触れた。リストに名を連ねた実業家の多くは、ローテクのサービスや商品を、国内の未発展地域で販売することで収入を得ている人々であった。一方、一定数のボリュームで、都市部においてインターネットやソフトウェアのビジネスから大きな収益を上げた集団もリスト上にあった。TechOrangeはこれらのテク系重要人物が中国上流階級に割って入ったとみている。

No.2 (92億米ドル) Robin(Yanhong) Li – Baidu

今年はRobin Liにとっていい年だ。これまでに中国の検索王者BaiduのCEOとして、彼の資産は20億ドルになっていた。42歳のRobin LiはBaiduを共同で設立し、中国の第二の大富豪、また中国の最も尊敬されるマネージャー、ビジネスリーダーの一人としてトップまで登りつめた。Liは中国で教育を受けたが、米国のSUNY Buffaloでコンピューターサイエンスの修士を取得した。彼はエンジニアとして働くためにシリコンバレーへ移り住み、1996年にBaiduの土台となるRankDexの検索ハイパーリンク・インデックスのアルゴリズムの米国特許を取得している。

Baiduは中国でのNo.1検索エンジンへと急成長し、中国の検索市場の70%のシェアを獲得してGoogleを圧倒している。2005年にNASDAQへ上場したBaiduは今日もCEOとして働くこの共同創立者を億万長者へと押し上げた。

No.13(43億米ドル)Ma Huateng– Tencent

Ponyという名前でも有名なHuateng氏は1998年にTencentを共同設立した。彼はTencent帝国の土台となるQQリアルタイムメッセンジャーのサービスの開発を指揮した。Ma氏は、同社の他のソーシャルサービスやインターネットポータル、オンラインゲームをさらに発展させるため、8億とも推定されるユーザーベースを取り扱うエキスパートでもある。

彼はTencentブランドを有名にしさらに収益性を高めるため、付加価値サービスの開発を積み重ねていった。QQコインと呼ばれる仮想通過を開発し、多くのTencentプロダクトと連動させ、会社のマスコットであるペンギンでさえも、おもちゃやスポーツグッズなどへライセンス提供している。彼の経営上の専門ははっきりとしているが、世捨て人のPony Maはその多くが秘密のベールで隠されている。なぜなら、このTencentのCEOは滅多にインタビューに応じてくれないし、スポットライトを避けているからである。

No.25(27億6千万米ドル)(William) Ding Lei – NetEase

NetEaseは今日では第一にオンラインゲームの企業として知られているが、William Ding氏が1997年に企業を設立した当初はこのような華やかなスタートを切ったわけではなかった。当時、NetEaseは中国へ初めて無料の二重言語のEメールシステムを開発し、インターネットアプリケーションに焦点をおいていた。彼は現在、同社のCEOであるが、多才なDing氏は同社の歴史を通して、現在のCEOの座を共同最高技術責任者(Co-CTO)や最高執行責任者(COO)と、何度か変更している。

彼は奇抜なアイデアとビジネスの洞察力で知られているが、NetEastでは相当な期間苦しんできた。同社がNASDAQに上場した時、財務情報偽造で告訴され、一株あたり95セントにまで落ちたのである。数年で、一株70米ドルにまで急上昇し、2004年には彼は中国で富豪となっている。

No.39(10億9000万米ドル)Jack Ma – Alibaba

Jack Ma氏は中国で最も成功したCEOの一人でありながら、その経歴は多くの同様の経営者に期待されているものとは少し違う。実際、彼は教育大学出身で、英語教育の学位を取得しており、テク系のバックグラウンドを持っていない人物なのだ。

型にはまろうとしないJack氏は、1995年に中国最初のインターネットビジネスの一つであるChina Pagesを設立、中国のインターネットについての著書の編集を手がけている。彼が中国の巨大なインターネット企業を目指して1999年に設立したAlibabaを率いる間もその編集は続けていた。彼は独特で、技術よりは洞察力にずば抜けており、技術のことについては何も知らないと謙遜するほどである。

「技術にはうとい」タイプでありながら、彼はAlibabaの小売、競売、検索、通信サービスをオンラインマーケット分野において革新的なレベルに進化させることに成功した。これは神業のレベルといってもよいかもしれない。彼のカリスマ性や、有名な早口でまくしたてるその姿は、中国の21世紀型ビジネスを牽引することが可能な、人並みはずれた知性を感じさせる。

#46 (1億7200万米ドル) Zhang Zhidong – Tencent

Tony Zhangって誰?どうやら情報の乏しいプロフィールからTencentの経営幹部であるようだが。Pony Ma氏との共同創業者であるTencentのCTOは、中国で最大のソーシャルネットワーク経営幹部の億万長者としては、比較的小さなインターネット、メディアの経験者でもある。彼の経歴を知る唯一の方法は企業プロフィールであるが、あまり多くのことは明らかにされていない。

Tonyは会社所有の技術全体を監督しており、そこにはIMプラットフォーム、大規模オンラインアプリケーションなどが含まれている。以前はリサーチやソフト、ネットワーク開発にフォーカスしたLi Mingネットワークグループに所属していた。Tonyは1993年にShenzhen大学にてコンピューターサイエンスの理学士号を、1996年には華南理工大学(South China University of Technology)でコンピューターアプリケーションとシステム構築の学士号を取得。電気通信とインターネット産業において15年のキャリアをもつ。

中国の5人の富豪大御所たちは、中国のインターネット界隈の一流企業でよく知られているグループからのものであり、また全員が中国の億万長者クラブのメンバーである。他を知りたい方は、400人ランキングをこちらから確認してほしい。

【via Technode 】 @technodechina

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