【原文】
アーリーステージ投資を専門とするベンチャーキャピタル East Ventures は、インドネシア国内への投資を止める兆しを見せない。同社は、Jakarta Ventures Night 2012 で、投資先スタートアップを2社追加すると発表した。新たに追加となるのは、Jajalindo と Inapay だ。本イベントでこの種の発表がされるのは、East Ventures においては伝統となりつつある。昨年の Jakarta Ventures Night では、NightSpace と TeknoUp への投資が発表された。
Jajalindo: Jajalindo または Jalan-Jalan(インドネシア語で「歩け、歩け」)は、ジャカルタ市内の面白いイベントや観光スポットを教えてくれる。文脈ハイパーロケーション検索の提供を目指す。イベントに対してはバッジも提供しており、ネイティブ・アプリもまもなく提供される予定だ。
Inapay: Inapay は、決済仲介サービスのスタートアップだ。インドネシアではその人口の多くが銀行振込を使っているため、オンライン決済には大きな問題が存在し、クレジットカードも全種が使えるわけではない。言い換えれば、この市場には大きな可能性があることになり、Inapay は標準化された安全でシームレスなエスクローサービスを提供することで、事業を成功させようとしている。
これらの2社と、East Ventures Alpha のアクセラレータ・プログラムから卒業したスタートアップ6社をあわせると、East Ventures はインドネシアとシンガポールから20社のスタートアップを発掘したことになる。East Ventures は、まもなく詳細が明らかになる East Ventures エンジェル投資家ネットワークの立ち上げも発表している。
[開示] 筆者は East Ventures のアソシエイトで、Penn Olson は East Ventures の投資先スタートアップの一つである。
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