ブラウザ体験を効率化する日本のスタートアップ「Phroni」が7000万円の資金調達

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

2月初旬にシンガポールで開催したStartup Asiaにおいて、山田育矢氏がスマートフォンやタブレットでのウェブブラウジングを効率化する新技術「Phroni(フローニ)」 (詳細はphroni.comにて)を紹介した。

山田氏は、日本を拠点とするStudio Ousiaの一員であり、Studio Ousiaは本日付け(本文掲載2月27日)で、日本有数のベンチャーキャピタルであるニッセイ・キャピタルを割当先とする7000万円(約86万4千米ドル)の第三者割当増資を実施した。

Phroniのアイデアの特徴は、ユーザーがブラウザに入力したテキストを分析し、特定の単語をウィキペディアのリンクに置き換えることで、検索バーにコピー&ペーストする手間を省き更なる情報収集を可能にする。また、TwitterYouTube(下記参照のこと)のようなサービスに渡り、ツールバーを使ってさらなる情報収集が可能だ。

スタートアップアジアの審査員の中には、Phroniのような解決策は以前にもあったのではないかという懐疑的な意見もあったこと。これについて山田氏に先日聞く機会があった。キーワードをリンク可能にするサービスは多数あるものの、その多くは広告利益のためであることを同氏はすぐに指摘した。

「我々が知っている限り、スマートフォンやタブレットデバイス向けに展開されている類似サービスは現時点で他にはない。従来のPC向けのサービスでは、「利益になる」キーワードをリンク変換することに主眼を置いていた(ブランド名、商品名等)。周知の通り、我々は(モバイル向け)ブラウジング体験の強化を目標としており、ユーザー側の視点に立って開発を進めている」。

同氏は今回の資金調達によりエンジニアを新たに雇用し、Phroniの開発とグローバルな立ち上げに向けて動いていく旨を付け加えた。Startup Asiaの参加者がまた一歩成功に近づいたことは喜ばしいことだ。PhroniのiOSとAndroidでの世界的な展開に向けて、山田氏とそのチームに成功を祈りたいと思う。

Phroniのスタートアップアジアでの動画とスライドは下記リンクでチェックできる。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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