
中に熱い飲み物を入れて手に持っても熱くない、セラミック製のタンブラーが3Dプリンターを使って製造され、販売されている。それが「bhold」だ。
開発、販売を行っているのは米bhold社。同社は、生活を便利にする様々なアクセサリなどを3Dプリンターを使って手がけている。
この「bhold」は、見た目は持ち手のないシンプルなエスプレッソタンブラーだ。二重構造になっており、タンブラーの側面にあけられた3つの穴が特徴的だ。
この穴が通気口として働き、効率よく熱を逃す仕組みになっていて、熱いコーヒーを注いで手に持っても熱くない、というわけだ。
同様のコンセプトの製品は、ガラス製の物はすでに存在していたが、セラミック製のものはなかった。このような二重構造のデザインをセラミックで実現することは、従来の製法では難しかったからだ。
しかし、3Dプリンターであれば、データがあれば複雑なデザインでも成型することができる。bholdは、3Dプリンターによって、セラミックでの二重構造のデザインを実現できたのである。
このbhold、同社のサイトにて販売、およびMuseum of Arts and Designにて展示・販売されているそうだ。
ホワイト、ブラック、ライトブルー、コバルトブルー、ライトグリーンの5色のラインナップで、価格は1個69米ドル。
3Dプリンターはプロトタイプの製造だけでなく、実際の製品を製造するのにも活躍するようになってきている。このbholdの例のように、これまでの製法では実現できなかったデザインが、3Dプリンターにより実際に製品化されることも増えてくるだろう。
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