現在、普及している多くの3Dプリンターは、造形方法で区分すると2種類に分けられる。樹脂を溶かして積み上げるFDMタイプと、液体樹脂を光で固めるSLA(光造形)タイプだ。
造形精度の良さから、最近はSLAタイプが注目を集めているが、これらにとって代わる可能性のある、新しいタイプの3Dプリンターが開発されている。米オレンジメーカー社が発表した「Helios One」だ。
Helios OneはFDM、SLAのどちらでもなく、新技術「Heliolithography」を利用した3Dプリンターだ。「紫外線を照射して液体樹脂を固体に固める点はSLAと同様だが、層ごとにプリントを中断する必要がなく、連続してプリントすることが可能な技術」と説明されている。
その結果、SLAを超える超高解像度を実現し、なおかつミスプリントも無くスピーディにプリントすることができるという。ちなみに現在特許申請中とのこと。
公開されているイメージビデオを見る限りでは、回転させながらプリントをすることで、層を積み上げる際にできる線もなく、スピーディーなプリントを実現しているようだ。
製品での3Dプリンティングのデモや、実際に印刷された成果物等は公開されておらず、Helios One自体の完成度は不明である。販売価格もまだ公開されていないが、発売は2015年を目指しているという。
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