フジ・スタートアップ・ベンチャーズ、動画コンテンツを教育アプリに加工する Plumziに対して出資

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フジテレビジョングループの持ち株会社であるフジ・メディア・ホールディングス(FMH)が運営するフジ・スタートアップ・ベンチャーズは、動画コンテンツを教育アプリに加工する Plumzi Inc.に対して第三者割当増資による出資を行ったと発表した。出資金額は非公開ながら、関係者筋からの話によると、数千万円規模だという。

Plumziは、TV素材などの既存のコンテンツから、動画やグラフィック、音声等のファイルに分解し、再構成する特殊制作ツールを活用することで、短期間で教育コンテンツの開発を行うことができるスタートアップだ。制作した動画などは、大元のコンテンツ権利者は自由に利用できる権利関係にしているという。

フジ・スタートアップ・ベンチャーズは、最近ではセガネットワークスとグーパと協業してゲーム特化型クラウドファンディングサービス「Crowdrive(クラウドライブ)」をスタートさせている。今回は、既存のTV素材をもとにアプリ向けに、かつインタラクティブな体験を提供することができる点に着目。自社グループ内に抱えている多数の映像コンテンツを活用し、子供向けや教育用のアプリ開発を促進することを狙いとしている。フジテレビジョンがもつエンタテインメントやコンテンツ事業との親和性の高さが、Plumziに出資をした大きな理由だ。

今回のフジ・スタートアップ・ベンチャーズが引き受ける新株発行による第三者割当増資には、リードインベスターのQuest Venture Partnersを軸にThe Walt Disney CompanyやTurner New Media Investments, Inc.といったアメリカの著名なメディアコングロマリット企業も名前を連ねており、米国における注目度は高い。今回の出資をきっかけに、フジ・スタートアップ・ベンチャーズは日米におけるメディアグループ間の連携も 視野に入れているという。

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