大切なのは「取引額」と「利用頻度」の2軸から見るポジション– 有名スタートアップのビジネスモデルを安易に真似る危険性

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Image by Robert Scoble

<ピックアップ記事>A Crowded Space

Josh Breinlinger氏という投資家が書いているブログのなかに面白い記事があったのでピックアップしようと思います。

記事では、一般論の説明から始まります。水平型の成長モデルを取ろうとするスタートアップは、必ずや垂直型に取って代わられるだろうというものです。垂直型ならば、常にユーザー体験を追求しながら、着実な成長を目指すので長期的にみれば勝ち目が回ってくるモデルであるという考えです。言うなればこれは垂直型唯心論。

しかしJosh氏は、垂直型は水平型との比較の考えを取り入れてこそ成長すると語り、また考えるべきは「取引額」と「利用頻度」の2軸を考えるべきであるとも述べています。

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ここで引き合いに出されていたのが上記のようなグラフです。大まかに言えば、左上の象限が取引額の高い垂直型ビジネスの領域。一方で右下は利用頻度の高い水平型ビジネスの領域。

そして同氏が記事内で与えているアドバイスは、垂直型と水平型の2つの考えをしっかりと持たないと、必ず失敗するというものです。

例えば利用頻度の高いタクシー業界で成功を収めたUberのビジネスモデルを、逆象限にある鍵ビジネスに持ち込んだらどうなるでしょうか。

Josh氏が言うには、ユーザー獲得コストがかさむ一方でお金を落とすのは年に一度くらいのため、すぐに破綻するとのこと。つまり取引額にあまり大差がないにしろ、利用頻度という軸から見るとビジネスモデルを真似た所で不適合であることがわかります。

つまり鍵交換という機会は滅多に来ないのに、サービス利用頻度が高いことを前提に作られたUberを取り入れたところで、上手くフィットするはずがないということです。

ここまでが記事の要約です。

私としては、洋服の購入頻度は飛行機より明らかに多いだろうと思いますし、車の購入は水道よりも少ないだろうと踏んでいます。Josh氏との間に多少の認識の誤差があるでしょう。

それはさておき、スタートアップ紹介サービスであるProduct HuntにはUber for Xと呼ばれる、Uberのビジネスモデルを真似たスタートアップ一覧があります。同じくAirbnb for Xも。その中にUber for Snow Plow(雪かき・除雪)というのがありましたが、まさしく利用頻度という軸から見ると本当にうまくいくのか疑わしいところです。

よくよく見れば、「取引額」と「利用頻度」という考えは非常に基本的なもの。しかしトレンドとして評価されているビジネスモデルに何の疑いも無しに食いつく前に、そのような基本的な考えに当てはめる必要がありそうです。

Via A Crowded Space

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