
向こう10年で認証や監視目的の顔認識可能なデバイスの数が飛躍的に増加するらしい。
Tracticaの発表した新しいレポートによると、顔認識デバイスとそのライセンスは2015年の2850万件という数字から、2024年には全世界で1億2280万件に増加するそうだ。Tracticaはこの技術が一般消費者や企業利用、そして政府のデバイス利用によって拡大するとしている。
Tracticaはその発表の中で「顔認識の採用は特に向こう数年間にモバイルデバイスの認証において強まりますが、この分野の成長には国民IDカードや生体認証パスポートといった政府関連のものや、銀行や小売なども含まれることになるでしょう」とも伝えている。
なお調査員たちは顔認証が他の生体認識方法や個人認証方法よりもはるかに精度が高いとしている。
2015年と2014年の間、Tracticaはフェイシャル・バイオメトリクスの年間売り上げがーーこれには可視画像による顔認証と赤外線をベースにしたフェイシャル・サーモグラフィーの両方を含むーー1億4950万ドルから8億8250万ドルに増加するとしており、これらの複合成長率は22パーセントにも及ぶ。
「顔認証の最も大きな利用用途は、モバイルデバイス認証です」とプリンシパル・アナリストのBob Lockhart氏は説明する。
「この利用方法は明らかに大きな割合を占めていますが、ユニットの価格は小さなものです」。
さらに同氏はこう続ける。「この次に顔認証の重要な利用方法は人々の興味を特定するものです。この利用方法は政府や弁護団、法の施行や法人向け市場に存在しています。将来的には不特定多数に対して、例えばデジタルサイネージのようなものをユーザーに対して最適化するようなアプリケーションが出てくることになるでしょう」。
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