イギリスのNPOの挑戦ーー人々にとって背景の一部と化してしまった「募金箱」をデザインの力で変える

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ありとあらゆる場所に設置されている募金箱。その目的がどんなに意義のあるものでも、その形や見栄えに見慣れて目立つどころか、背景の一部にすらなってしまっているものが少なくない。

そんな状況を打破しようと、新しい募金箱をデザインに挑戦したのがイギリスのNPO団体Maggie’s。デザインはLayerというデザインエージェンシーのBenjamin Hubert氏が手掛けたもの。ただ目に付くだけでなく、より多くの寄付を促すことを意識してデザインしたのだとか。

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従来の缶で出来た募金箱とは異なり、Maggie’sの新たな募金箱はまるでシリコンで出来た花瓶のよう。見た感じも柔らかく、まるで募金をしてくれた人にお礼のおじぎをしているかのようにも見える。募金箱に親しみを覚えるキャラクター(性格)を与えたかったと話すデザイナー。そこで軽いおじぎにょうなデザインを採用した。

果たして、この募金箱でこれまで以上の募金が集まるのか。まずは、イギリス全土に300個の募金箱を設置。その結果によっては、デザインを改善することも検討しているそう。

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via. FastCompany

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