Interactive Advertising Bureau(IAB)の最新の調査によると、買い物をする成人の半数は、実店舗をチェックしながら携帯端末で商品についての情報を調べていることがわかった。
こうした行動は「ショールーミング」と呼ばれ、とりわけ若い世代の消費者において顕著である。IABはショールーミングを「販売店での購入前に、携帯端末上で価格比較をすること」と定義づけている。
この研究によって、買い物客は店内で携帯端末を使って価格を調べた後、ほとんどの場合は実店舗で購入することが明らかになったが、携帯端末での情報検索をした店舗とは違う店舗で買い物をする場合が多いという。次によくあるケースは、店を出た後に携帯電話かパソコンを使って別の店のウェブサイトから商品を購入するというものだ。
しかしながら、18歳から34歳までのグループ(またはミレニアル世代)の人々は、他の買い物客とは違った行動をとる。この年齢グループの買い物客の3分の2以上がショールーミングを行っており、他の年齢グループに比べて競合店舗で商品を購入する傾向が強いことが調査でわかった。年齢が上の買い物客ほど、携帯端末で価格を確認した後、その同じ店舗で購入する傾向があるようだ。
IABの調査では、携帯を使う買い物客の間にさらに多くの共通した行動パターンがあることが特定された。
報告によると、ミレニアル世代は他のどのグループよりもスマートフォンで購入する傾向がある。43%の人がそうだと回答している。他の年齢グループの消費者は、スマートフォン(28%)よりもタブレット(35%)で購入する傾向にある。
「ホリデーショッピングシーズン真っ盛りのため、消費者はプレゼントを購入する間、ずっとスマートフォンやタブレットを見続けています」とIABのVP兼モバイル・ビデオ部門ゼネラルマネージャーのAnna Bager氏が語った。
「この報告は、デジタルでの購買行動が世代によってどう違うのかという比較に焦点を当てており、世代間の大きな相違をブランドマーケターの戦略は考慮に入れる必要があります」とBager氏は語った。
IABによると、この調査結果は、2015年10月のオンライン調査7,276人の回答者とその他年次調査16,228人の回答者から得たものである。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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