Amazonの1Qは増収・減益ーーAWS・サブスク・広告全て増加、コロナ対策はどうなる

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Image Credit: Khari Johnson / VentureBeat

Amazonは4月30日、2020年第1四半期の決算報告を行なった。収益755億米ドル(2019年第1四半期は597億米ドル)、純利益25億米ドル(同36億米ドル)を計上した。1株あたり利益は5.01米ドル(同7.09米ドル)としている。北米での売上は29%増の461億米ドル、国外売上は18%増の191億米ドルだった。オンライン小売およびクラウドの最大手である同社が、収益は増加したものの利益は減少したことは、コロナウイルスの猛威を物語っている。

アナリストの予測ではAmazonの収益は736.1億米ドル、1株あたり利益は6.25米ドルだった。同社の株価は通常取引で4%増加、時間外取引で4%減少した。アナリストの意見では、第2四半期の収益は780億米ドルになると見られているが、同社は750億〜810億米ドル程度と発表している。投資家にとって気になるのは「COVID-19に関連するコストを約40億米ドルと見積もっています」という一文だ。

新型コロナウイルスへの懸念

AmazonのCEO、Jeff Bezos氏はパンデミックに対する同社の役割とコロナウイルスが同社の収益に与える影響について声明文を発表し、同社の事業を「かつてないほど厳しいものになる」としてこの40億米ドルについて株主へ直に語りかけている。

通常であれば第2四半期は営業利益が40億米ドル以上になると考えられます。しかし異常事態である現在、私たちはこの40億米ドルすべて、もしくはそれ以上をコロナウイルス関連の費用に充てるつもりです。商品を仕入れてお客様に届け、従業員の安全も守らなければなりません。

従業員1人ひとりに感染予防グッズを用意し、施設の衛生を徹底し、効率よりもソーシャルディスタンシングを優先し、時給を上げ、独自のCOVID-19検査キットを開発することを計画しています。不安定な世の中で私たちにできる最善の方法は、大勢の従業員の安全対策と福利厚生です。長い間ご愛顧くださっている株主の皆様にはきっとご理解いただけると信じています。

40億米ドルのうち約3億米ドルは自社製のCOVID-19検査キットの開発に充てられる予定。CFOのBrian Olsavsky氏は収支報告の中でこう語った。

最高の人材がこの職務に当たっています。皆様にもこの検査を受けていただけるようになると思います。

つまりパンデミックでAmazonの収益は上がったが、同時に出費も増えた。投資家がこれを好まず株価が下がったのだ。

さらにAmazonは「すべての従業員、ドライバー、サポートスタッフが着用するため」1億枚のマスクを調達した。また、1,000台以上のサーマルカメラと3万1,000台の体温計を購入。事業所およびWhole Foods Marketの全店舗で従業員やサポートスタッフの検温を毎日行う。Whole Foods Marketでは顧客にマスクの無料配布も行う

100億米ドル規模のビジネス、AWS

Amazon Web Services(AWS)は成長が鈍化してはいるが第1四半期に100億米ドルの収益を突破した。AWSの成長率は2019年第2四半期に初めて40%を切り37%となった。同年第3四半期には35%、第4四半期には34%となり、2020年第1四半期にはついに33%となった。これにはコロナも関係していると思われる。

今期、AWSはAmazonの総収益の中でも上位に位置し、13.5%を占めている。

サブスクリプションと「その他」(広告収入)

サブスクリプション収益は28%増加し55億6,000万米ドルだった。これは主に1億5,000万人の有料会員を持つAmazon Primeによるものだ。中でもPrime Video Cinemaは劇場版の映画を家庭で楽しめるもので、アメリカ、イギリス、ドイツでローンチされている。

Amazonの「その他」のカテゴリーには主に広告事業が含まれ、収益は44%増加して39億1,000万米ドルだった。同社は顧客のほしい物、ほしくない物を熟知しており、それを広告事業に生かしている。2019年第4四半期の収支報告でOlsavsky氏は「まだ始めたばかり」としながらも「関連性を高める」ために機械学習を使用していると語った。

3月、2020年第1四半期の収支報告で、Olsavsky氏はAmazonが「一部の広告主から撤退や値下げの圧力」を受けたと述べたが、一方でこうも語っている。

他社と比べればさほど目立つものではなく、サイト自体のトラフィックは継続的に大きかったため相殺されたと思われます。広告事業の大半はAmazonの売上と関連していますが、コロナウイルス流行の初期に受けた影響は不均衡なものでした。これは私たちの広告事業がとても効率的であることを証明するものだと思います。広告費が削減されたとしても、この事業には価値があると思いますし、これまでもそうでした。

Amazonは今回も音声アシスタント「Alexa」については収益報告をしなかったが、Alexaは「COVID-19に関連する数多くの質問に答えられるようになった」と述べた。

※本稿は提携するVentureBeat記事の抄訳になります

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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