東南アジアのEC向け物流スタートアップNinja Van、シリーズDラウンドで2億7,400万米ドル以上を調達

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東南アジアの EC 物流大手 Ninja Van は、2018年1月のシリーズ C ラウンド以降、少なくとも2億7,400万米ドルの新規資金調達を行ったことが、同社の公開申請書に示されている。

ブルネイの国営ファンド Zamrud が多額を出資し、アメリカ VC の Carmenta Capital Management、バンコク銀行、タイの通信事業者 Intouch Holdings、GxH Investments(シンガポールの Golden Gate Ventures と 韓国の Hanhwa Asset Management の提携による)などが新規投資家として参加した。

Image credit: Ninja Van

ヨーロッパの物流大手 Geopost や、Facebook の共同創業者 Eduardo Saverin 氏が立ち上げたベンチャーキャピタル B Capital や Monk’s Hill Ventures など、既存投資家もシリーズ C ラウンド以降、さらなる投資を行っている。Ninja Van はこの件についてコメントを拒否した。

旅行などの他業界と比べ、新型コロナウイルスの影響から回復力があると証明されている EC 業界にとって、重要な時期に今回の資金調達は実施された。新型コロナウイルスは、EC のサプライチェーンを減速させた。同時に、特定のショッピングカテゴリの需要が増加する一方で、他のカテゴリには打撃を与えている

ありがたいことに、Ninja Van はこの影響を受けていない。確かにコストは上がっている。生産性も大幅に低下している。しかし、オンラインショッピングは成長していくだろう。(Ninja Van 共同創業者兼 CEOで Changwen Lai 氏 のインタビューから

東南アジアでは、EC の物流は依然として競争が激しい。インドネシアだけでも、Ninja Van は JNE、J&T Express などと競合している。

Ninja Van は国内配送サービスのほかにも、オンライン販売者に卸売商品の仕入・購入・出荷・資金融通を支援する Ninja Direct を運営している。マレーシアでは、B2B 物流部門を立ち上げた。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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