メルカリ子会社で地域コミュニティアプリ「メルカリ アッテ」を提供するソウゾウは7月21日、Android版の提供開始を発表した。Android4.2以降で利用可能。
アッテについては公開時にこちらの記事でお伝えした通り、位置情報をベースに周辺地域で不用品やスキル、イベントなどの情報をチャット感覚でやり取りし、直接当人同士が会って売買などを実施するコミュニティサービス。
また、アッテはこのAndroid版の公開と同時に現在話題沸騰中の位置情報ARゲーム「ポケモンGO」のカテゴリを追加したことも伝えている。iOS版は7月14日から「仲間募集・イベント」カテゴリの中に「ポケモンGO」カテゴリが追加されており、Android版には近日中に追加するとしている。
ということで早速ポケモンGOの便乗リリースが届いた。(ちなみにご存知の通りまだ日本では始まってない)
このオバケみたいなメガヒットサービスは数々の伝説を打ち立てているが、中でもすごいのは周辺ビジネスへの影響度だ。例えば米国で食べログ的位置付けのサービスYelpでは検索結果をポケモン GO対象店舗で絞り込める新機能を追加して話題になっている。最近ではデートサービスまで出てくる過熱ぶりだ。
日本では日本マクドナルドがスポットとして提携したことを発表するなど、今後も位置をキーワードにしたサービスはポケモンGOに絡めてあれやこれやと手を打ってくることだろう。
一方で心配なのが危険性だ。もう各所でまとめられている通り、崖から落ちたり車でぶつかったり、強盗に襲われたりとリアル世界でのポケモンは危険を極めている。
アッテはユーザー同士、直接会うことを前提としたサービスなので、見ず知らずのユーザー同士がポケモンGOを通じて出会うことで当然トラブルも予想される。この点について同社に確認したところ、このように回答してくれた。
「カスタマーサポート(CS)については現在アッテ専任が十数名でお問い合わせ対応をしている他、外部の業務委託もあわせて監視対応をしています。ガイドライン違反のものは削除対応しているのですが、消すまでに投稿と時間差がでてしまうので、目に触れてしまう場合があるかもしれません。最近は投稿だけでなくコメントの通報もできるようになったので、怪しい人は随時取り締まっています。また、ポケモンGO関連などで突発的に対応が増加した場合には、メルカリのCS(150名以上)から流動的にアッテ側へ人を増やす対応の予定です」(同社広報)。
ポケモンに夢中になったちびっ子たちがリアルロケット団に襲われたりしたらシャレにならない。関連する事業者の方々は十分に注意いただきたいと思う。
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