
エンタープライズソフトウェア企業のSAPが、多種多様なデータの保存・処理・分析のために使用するクラウド版Hadoopのようなオープンソースソフトウェアを提供しているスタートアップ Altiscaleを買収する予定であることがVentureBeatの調べによって分かった。正式な発表は今後数週間のうちにされるはずだ。
買収額は1億2500万ドルを上回る可能性がある。関係者がVentureBeatに伝えた内容によれば、同スタートアップの投資家は出資した額の3、4倍を受け取る予定であるとのこと。Altiscaleは、これまで4200万ドルのベンチャーキャピタルを調達しており、2014年の12月には3000万ドルを調達していた。Accel Partners、AME Cloud Ventures、Northgate、General Catalyst Partners、Sequoia Capital、Wildcat Venture Partnersが投資家として参加している。
SAPはクラウドソフトウェアのポートフォリオをさらに向上させる方策をとった。今回の買収によって、SAPは「Hadoop as a service」と呼ばれる領域において、最も知られる提供者の一つとなる。
Altiscaleのファウンダー・CEOのRaymie Stata氏は、2004年に自身の企業Stata LabsをYahooに売却し、Yahoo社内においてHadoopソフトウェアの展開に取り組んできた。IBMやMicrosoftといったSAPのライバルがクラウドに重点を置くなかで、Stata氏と彼のチームはSAPにとって有用な存在となるだろう。
Altiscaleの競合としてはQuboleやXplentyが挙げられる。クラウドインフラのプライバイダー大手のAWSもまた、Hadoopの提供をしている。
Altiscaleは2012年に創業し、カリフォルニア州パロアルトに拠点をおいている。創業当時はVertiCloudを呼ばれていた。その後、同社の社員数は90名以上にまで成長している。
(本記事は抄訳です)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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