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スマートトイがリハビリ領域に活路、Moffが3億円調達してウェアラブル活用の健康プラットフォーム展開へ

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子供向けのスマートトイだったMoffがヘルスケア領域に事業拡大だそうです。

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Moffバンド/ジャイロセンサーなどで体の動きをスマートデバイスに送信できる

ウェアラブル・センサデバイスの開発およびサービスを提供する「Moff」は3月21日、同社センサーを活用した健康・運動・リハビリ向けプラットフォームを推進する目的で第三者割当増資を実施したと発表している。引受先は環境エネルギー投資、三菱総合研究所、ツネイシキャピタルパートナーズの3社で、調達した資金は総額3億円。

同社が開発を進めるリハビリ向けプラットフォームは、主に高齢者を対象とした健康増進、介護予防、予防医療を促進するためのシステムで、手首に取り付けたウェアラブルセンサーで検知した体の動きと連動したコンテンツを配信する。

今回、引受先となった三菱総合研究所とは昨年12月に高齢者向け介護予防とリハビリ向け分野へのMoffデバイス活用について合意、資本業務提携を実施している。なお、増資引受については今回とこの12月時点のものは同じとなる。

Moffのコンセプトが発表されたのは今から約3年前の2014年2月。翌年の9月にはバンダイナムコなどから資金調達し、知育やゲーミフィケーションといった分野への展開を進めていた。同社代表取締役の高萩昭範氏の話では、事業の足元が固まりつつある状況で次の展開、特に2025年問題を背景とする高齢者向け健康増進事業に進むことにしたのだという。

「これまでの子供向けのMoffや、保育園、幼稚園向けに教材とセットで販売していたものに加えて、ヘルスケア領域については1年ぐらい研究開発を進めていました。2025年問題で団塊の世代が後期高齢者になることで今後、介護については人力での対応を減らす努力が必要になります」。

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高齢者ヘルスケア向けプラットフォームのイメージ

具体的なサービス内容についてはまだ公開がもう少し先ということで、デモだけ先に見せてもらったのだが、いつものMoffを手首に装着してコンテンツに合わせたリハビリトレーニングをすることで、自分の動きが数値化される、そんな感じのものになっていた。

体の動きというのはなかなか見える化しづらい。できているかどうかの判断をこういったデバイスやアプリに委ねることで、例えば自宅にいる間に一人でも健康改善のサイクルを作りやすくなる。そういう狙いがあるということだった。

同社ではビジネスモデルについてもハードを通じてこういったアプリやサービスに対して月額課金してくれるユーザー数を重要視している。高齢者向けのサービス展開はこれまでの子供向けと全く違う展開が予想されるだけに、どのような事業成長が生まれるのか興味深いところではある。

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スマートトイ Moff が紙芝居を再発明、学研グループと提携して子ども向けICT教育ソリューション「おとしばい」を開発

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スマートトイを開発するMoffが、学研ホールディングスのグループ会社である学研教育みらいと提携して、子ども向け ICT 教育ソリューションの開発と販売を行う。 提携の第一弾として、保育士の読み聞かせをサポートする ICT 教育時代における「紙芝居」を再発明する。Moffが開発する製品「Moff Band」を使用して、園児たちの想像力をかきたてる豊かな演出を実現する「おとしばい」を幼稚園、保育園、こ…

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スマートトイを開発するMoffが、学研ホールディングスのグループ会社である学研教育みらいと提携して、子ども向け ICT 教育ソリューションの開発と販売を行う。

提携の第一弾として、保育士の読み聞かせをサポートする ICT 教育時代における「紙芝居」を再発明する。Moffが開発する製品「Moff Band」を使用して、園児たちの想像力をかきたてる豊かな演出を実現する「おとしばい」を幼稚園、保育園、こども園向けに販売を開始。

「Moff Band」を手首につけて、読み手が紙芝居のストーリーに合わせて登場人物の真似や仕草をすると、動きに合わせて映画のように高品質な BGM や効果音を流し、臨場感を演出する仕組みだ。

スマートデバイスにアプリをインストールし、まずは「シンデレラ」「あかずきん」「ブレーメンの音楽隊」の3話がセットとなって提供される。今後、アプリを通じて童話の追加も予定している。販売価格は、税別で27,000 円。

今後、Moffは「おとしばい」のシリーズ化をはじめ、多感覚学習をベースとした知育商品や、運動能力の発達補助を目的としたサービスの研究・開発なども視野にいれ、開発を行っていく。

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Moffで「パックマン」が遊べるアプリがCESで初登場ーーフィットネスとゲームの融合がもたらす新たな体験

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「Moff Band」を提供する Moff は、バンダイナムコエンターテインメントと共に開発した今春に配信開始予定のアプリ「PAC-MAN Powered by Moff」の先行デモを初公開する。 公開されるのは2016年1月6日〜9日の米国ラスベガスで開催される「CES」のMoffブースにて。同アプリは、Moffが提供する「ゲーミファイド・フィットネス・プラットフォーム」を活用したアプリとなる。…

PAC-MAN Powered by Moff

Moff Band」を提供する Moff は、バンダイナムコエンターテインメントと共に開発した今春に配信開始予定のアプリ「PAC-MAN Powered by Moff」の先行デモを初公開する。

公開されるのは2016年1月6日〜9日の米国ラスベガスで開催される「CES」のMoffブースにて。同アプリは、Moffが提供する「ゲーミファイド・フィットネス・プラットフォーム」を活用したアプリとなる。

デモ版では、ユーザはスマートフォンやタブレットと Bluetooth で接続する 「Moff Band」 を身につけ、ユーザの腕の動きを利用して「PAC-MAN」を上下左右に動かすことができる。

正式なアプリがローンチされるタイミングでは、「PAC-MAN」をゴーストから逃れさせたり、パワークッキーを取りに行かせたりするといった基本的なゲーム設計を維持しつつ、フィットネスの要素を追加したゲーム体験となる予定だという。

ゲーム「パックマン」は世界的に優目なゲームだ。2015年に公開された映画「ピクセル」でも登場し、ポスターにも活用されたキャラクターだ(ただし、敵役ではあったが)。



この有名キャラクターが登場するゲームを、このタイミングでリリースできることは、北米でのMoffの知名度を向上させることに大きく貢献するのではないだろうか。

「PAC-MAN Powered by Moff」は、2015年9月のバンダイナムコエンターテインメントによるMoffへの出資に続く、両社による協業事業の第一弾。

「「PAC-MAN Powered by Moff」は、体を元気に動かしつつ昔ながらのゲームを楽しむといった新しいユーザ体験を、子供を中心とした家族に対して提供いたします。私達の狙いは、ゲーミファイド・フィットネス技術を活用し、エンターテインメント業界をリードする有力企業と組むことによって、家族とウェアラブル技術の新たな関係を構築することです」

とMoff代表取締役 高萩昭範氏はコメントしている。

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スマートトイ「Moff」が北米で知育アプリをリリース、米国の教育メディアブランドと提携

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今年の9月にバンダイナムコ、ORSOらから1.6億円の資金調達を実施したMoffが、北米で新たな動きを見せた。米国の教育メディアブランドとして人々から支持されている「PBS KIDS」と共同で、Moff Band初の知育アプリ「PBS KIDS Party」を開発した。 「PBS KIDS Party」は、腕を動かしながら、フリーズダンス・ピニャータ・風船・ロケット発射カウントダウンといったゲーム…

カラーバリエーション

今年の9月にバンダイナムコ、ORSOらから1.6億円の資金調達を実施したMoffが、北米で新たな動きを見せた。米国の教育メディアブランドとして人々から支持されている「PBS KIDS」と共同で、Moff Band初の知育アプリ「PBS KIDS Party」を開発した。

「PBS KIDS Party」は、腕を動かしながら、フリーズダンス・ピニャータ・風船・ロケット発射カウントダウンといったゲームを楽しむことができる、PBS KIDSが持つ知育コンテンツのノウハウと、身体を使ったゲーム体験を提供してきたMoff Bandを組み合わせた知育コンテンツだ。



今回、Moffが「PBS KIDS」とパートナーシップを組んだことに対して、Moff代表取締役の高萩昭範氏は、

高萩氏「パートナーシップを組んだことによるメリットは数多くありますが、やはり米国の文化・特性を踏まえたコンテンツ作成のノウハウと実績が一番大きいですね。PBS KIDS側がコンテンツ作成の分野を担っていただけましたので、Moff側は開発・テクノロジーの分野に集中することができました。また。「PBS KIDS」という知名度抜群のメガブランドのコンテンツで、馴染みのあるキャラクターと一緒に学べるということは、ユーザの方々にとって安心して楽しめることができるようになると思っています」

とコメント。一方で、国をまたいでの共同開発に関しては、言語や時差の面でコミュニケーションに苦労したという。この点については「日英バイリンガルのプロジェクトマネージャーにマネジメントを任せすることで乗り切ることができました」と語った。

Menu

高萩氏「今後も様々な形で、日米ともに知育系アプリは展開していく予定です。漫然と画面を見るよりも、動きながら学ぶことは子供のためにもなりますし、ウェアラブルが一般化し始めた今だからこそ提供できる価値として、コンテンツ保持している会社から非常に大きなニーズも感じております。今後も様々な会社とのパートナーシップも強化していきたいと思っています」

と、高萩氏は今後の共同開発や知育アプリへの展開への意欲を見せた。

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スマートトイ「Moff」がバンダイナムコ、ORSOらから1.6億円の資金調達を実施、ゲーミフィケーション・プラットフォームの開発に注力

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日本発のウェアラブルデバイスとして多くのメディアに取り上げられた「Moff」が新たな動きを見せた。 スマートトイ「Moff Band」を提供するMoffは、本日、バンダイナムコエンターテインメント、ORSO、鎌田富久氏が代表を務めるTomyK、個人投資家らを引受先として、総額1.6億円の第三者割当増資を実施したことを発表。同社は2013年10月に創業して以来、累積調達額は2.1億円となる。 Mof…

写真左:Moff USA 新CEO Albert B. Chu氏、写真右:Moff CEO 高萩昭範氏
写真左:Moff USA 新CEO Albert B. Chu氏、写真右:Moff CEO 高萩昭範氏

日本発のウェアラブルデバイスとして多くのメディアに取り上げられた「Moff」が新たな動きを見せた。

スマートトイ「Moff Band」を提供するMoffは、本日、バンダイナムコエンターテインメント、ORSO、鎌田富久氏が代表を務めるTomyK、個人投資家らを引受先として、総額1.6億円の第三者割当増資を実施したことを発表。同社は2013年10月に創業して以来、累積調達額は2.1億円となる。

Moffはセンサーデバイスである「Moff Band」を開発・提供しているハードウェアスタートアップ。「Moff Band」は、2014年秋より日米で一般発売を開始。Amazon等を通じて販売を行い、反響を呼んだ。



「Moff Band」には独自の動作・姿勢認識技術、データ解析技術が利用されており、ユーザが動くと音が鳴るなど、モーションをゲーム体験に転化するアクティブ・ゲーミフィケーション・プラットフォームを企画・開発している。

Moffは、今回の調達資金を通じて、「ゲーミフィケーション・プラットフォームの開発」、「ユーザの動作・活動データについて人工知能・機械学習の手法を用いた評価・解析」、「パートナーとの事業開発」に注力するべく、体制の強化を実施していく。

今回の資金調達に合わせ、Moffの100%子会社である米国法人Moff USA Inc.を設立。米国法人のCEOには、米国Apple、AT&T、ACCESS等で事業開発・アライアンスの分野でVice Presidentを歴任したAlbert B. Chu氏が就任。米国市場での事業開発に注力する。

Moff CEOの高萩昭範氏は、以前本誌の取材で北米のスマートトイ市場の大きさや反応の良さについてコメントしていた。今回の米国法人の設立はごく自然なことだといえる。

この先、Moffはセンサーデバイスとゲーミフィケーションプラットフォームの開発を通じて、フィットネスのゲーミフィケーション化に取り組んでいくとコメント。おもちゃ市場のみならず、より広い市場へとアプローチしようとしている。

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立ち上がりフェーズを終え、スマートトイ「Moff」は今年次のステージへと進む

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2014年はハードウェアの話題が数多く登場した一年だった。 Nestが32億ドルでGoogleに買収され、Oculus Riftは20億ドルでFacebookが買収。AppleはBeats Electronicsを30億ドルで買収し、GoProのIPOもあった。ドローンや自動運転車、ロボットに関する話題も多く、ハードウェアが好きな人にとってはワクワクが途切れない一年だったことだろう。 筆者の印象に…

2014年はハードウェアの話題が数多く登場した一年だった。

Nestが32億ドルでGoogleに買収され、Oculus Riftは20億ドルでFacebookが買収AppleはBeats Electronicsを30億ドルで買収し、GoProのIPOもあった。ドローンや自動運転車、ロボットに関する話題も多く、ハードウェアが好きな人にとってはワクワクが途切れない一年だったことだろう。

筆者の印象に残っているのは、日本のハードウェアスタートアップによるプロダクト「Moff」の躍進だ。一年ほど前、THE BRIDGEの虎ノ門のオフィスにてプロトタイプを見せてもらっていたプロダクトが、2014年の終わりには市販され、世界に送り出されている。

2014年躍進した「Moff」

スマートトイ「Moff」を一番最初に目にしたのは、2013年10月に開催された「第6回SF Japan Night」のステージだった。当時も動きを計測し音を出すというコンセプトは同じだったが、そのときはまだウェアラブルではなく、手に持っているものに装着するタイプだった。

その後、改良を行い、ウェアラブルなおもちゃとなった「Moff」が発表されたのが2014年の2月。プロダクトを発表した翌月には、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」にプロジェクトを掲載。SXSWやモバイル・ワールド・コングレスなど海外カンファレンスにも出展し、海外メディアに取り上げられた。

2014年4月には目標の4倍近くの金額を集めてプロジェクトを達成した「Moff」は、7月にプロダクトの予約受付を開始10月に販売を開始するに至った。



「Moff」の2014年を振り返る

Moff 代表取締役の高萩昭範氏
Moff 代表取締役の高萩昭範氏

Q:2014年、Moffは大活躍でしたね。

高萩氏:ありがとうございます。でも、個人的にはもっとスピードを上げられたのでは、と思っています。

Q:まだまだスピードの上げようがあったと。

高萩氏:私たちはハードウェアスタートアップではあるものの、ソフトウェアを開発し、プラットフォームを作ろうとしつつ、アプリも作っいます。手がける領域が広いので、関わる人もたくさんいます。一緒にやりたいという声をたくさんいただいていたのですが、応えられていなかった。色々なリソースを集めることができていれば、今のステージは違ったと思います。

ハードウェアスタートアップならではの部分

Q. スピードを上げられなかった要因はなんだったのでしょうか。

高萩氏:ITスタートアップと比較してお話すると、ハードウェアスタートアップはデバイス開発や生産にかかるコストが高くなるため、人材にかけられる費用が少なくなります。

Q. ハードウェアスタートアップでは、資金調達についてもITスタートアップとは違う考え方が必要になりますよね。

高萩氏:そうですね。まだ成功事例がないため確証を持てるまでには時間がかかります。VCから資金調達ができない代わりにKickstarterで資金調達を行ったのですが、その際もストレッチゴールのストーリーを事前に描いていなかったため、目標金額は達成できましたが、まだ上を目指すことができたと考えています。

Q. ソフトウェアと比較するとハードウェアはユーザの反応を見るまでに時間がかかってしまいますよね。プロダクトに人々がどう反応するのかということを知るためにもKickstarterは役立ちました?

高萩氏:反応を知るのにはかなり役立ちましたね。ただ、プロダクトは届けてなんぼなので、第一ハードルがクリアできているかどうかの確認にはなりますが。

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Q. 今後は資金調達も考えている?

高萩氏:現在は、資金調達も検討しています。確証を持てるようになってきたので。逆に言えば、確証を持つ前に投資を受けるのは怖い面もあったので、ようやく準備が整ってきたと言えますね。

海外に出展してみて

Q. Kickstarterの掲載以外に、実際に海外に行くことはやはり重要でした?

高萩氏:それはありますね。北米では「テックトイ」のカテゴリは非常に人気で、2200万人潜在ユーザがいると言われていて、マーケットができています。ユーザの準備が出来ている状態なので、良いフィードバックをもらうことができました。

Q. 昨年は何度も海外に行かれていたかと思うのですが、海外で学びになったことはありましたか?

高萩氏:フランスの「ジャパン・エキスポ」、スペインの「モバイル・ワールド・コングレス」、ルクセンブルグの「ICT Spring」、アメリカの「ウェアラブル・テクノロジーズ・カンファレンス」「Digital Kids Summit」「SXSW」、上海の「Bluetooth Asia」などに参加しました。学んだことは色々ありますが、ハードウェアにおけるマクロの流れを確認できたこと、北米のプレイヤーの中でのポジションを確認できたことなどがあります。ハードとしての強みは相対的なものなので、ポジションを確認できたことは大きかったですね。

Q. その他に印象に残ったことはありました?

高萩氏:北米でも欧米でも日本はなぜウェアラブル、IoTのスタートアップが少ないのかと聞かれましたね。あとはBluetooth Asiaでは「第一次ウェアラブルの波が終了した」といった話が出てました。

Q. 第一次ウェアラブルの波が終了とは?

高萩氏:これは非常に面白い話で、2014年は色々なウェアラブルデバイスが登場しましたが、需要は一巡して、プレイヤーも飽和状態になっていて、これは明確なユーザ体験がない、ユーザの行動に変化を及ぼさないという点が問題だとされていました。何かユーザに具体的なアクションを提供すること、アルゴリズムを提供することが必要だ、ということが話されていました。

Q. 何かユーザに具体的な価値を提供する必要があると。

高萩氏:そうですね。「ウェアラブル・テクノロジーズ・カンファレンス」では、スポーツ特化など特定の用途に特化したウェアラブルデバイスが発表されていました。新しい領域なので、体験は明確化しないといけないなと思いますね。そういう意味では、Moffはセンサーでは技術的なことを使っていますが、体験は子どもで使えてわかりやすい体験になるようにしています。

ハードウェアの面白さ

Q. ハードウェア領域で活動していておもしろいなと感じる部分ってありますか?

高萩氏:GoProはブランディングとディストリビューション力、それにファイナンス(資金調達)の上手さで上場までいったんですよね。実はハードそのものじゃない部分の要素が大きいんです。成功する際の変数が多いのは面白いですよね。

Q. 日本のハードウェアスタートアップももっと盛り上がってほしいと思いますか?

高萩氏:日本発のハードウェアスタートアップは増えてほしいですね。業界として盛り上がると、出資も出やすくなると思いますし、情報共有もしやすくなります。量産する際に必要になる工場の人の目も今より厳しくなくなると思いますしね。

Q. 2015年の展望を聞かせてください。

高萩氏:今は子どものおもちゃとしての体験がメインですが、徐々に大人も楽しめる音楽体験やヘルスケアなど、他の体験も提供できるようにしていきます。2014年で色々仮説検証などは終えたので、あとはどこまで深堀って、どこまで広げていくか。また、米国の店舗で実験を始めています。売り方もリーンでやっていけたらと。ニューヨークで開催される「Toy Fair 2015」に出展予定なので、そこで商談するときのために、店舗での実績も含め、色々準備していけたらと思っています。Toy Fairでは同一会場で行われるカンファレンス「Digital Kids Conference」へのパネル登壇も決まっていて、「Generational reach into their digital roots」というテーマで話す予定です。

インタビューここまで

2014年、Moffは立ち上がりのフェーズを終えた。彼らは今年、新しいことや世界への取り組みにチャレンジしていく。プロトタイプ段階から見てきたハードウェアスタートアップが、今後どうなっていくのか。引き続き注目していきたい。

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スマートトイ「Moff Band」が満を持して本日より正式発売開始!

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Moffが提供するiPhoneやiPadと連動し、腕の動きに合わせて様々な音を出すスマートなおもちゃ「Moff Band(モフバンド)」が、本日10月15日より正式発売される。購入の申し込みは公式サイトから可能となっている。 「Moff Band」は今年の春、米国のクラウドファンディングサイト「Kickstarter(キックスターター)」で目標金額をわずか48時間で達成。最終的には、日本、海外を合…

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Moffが提供するiPhoneやiPadと連動し、腕の動きに合わせて様々な音を出すスマートなおもちゃ「Moff Band(モフバンド)」が、本日10月15日より正式発売される。購入の申し込みは公式サイトから可能となっている。

「Moff Band」は今年の春、米国のクラウドファンディングサイト「Kickstarter(キックスターター)」で目標金額をわずか48時間で達成。最終的には、日本、海外を合計して1,100人以上の支援者から、目標の約4倍の支援額8万ドル近くを獲得した。

9月の中旬にはKickstarterの支援者向けに発送を開始し、7月に予約受付を開始。国内においては10月15日から発送を予定していた。Kickstarterの支援者向けに、実際にMoff Bandを届け、ユーザから得られたフィードバックを参考に改良を行い、今回、遂に正式発売を迎えた。

子供達が遊ぶ姿

ユーザから得られたフィードバックは、

「電池のことは沢山の方が触れられると思いますが、やはり、電池交換が難しいこと、分かり辛いことが課題かと思います。」

「動きに対する音のバリエーションが少ないのですぐに飽きそうです。センサーが動きの種類をあまり区別してくれていないように感じました。」

といったものだったという。Moffは、こうしたフィードバックを反映し、正式発売に向けて、改良を進めてきた。電池装着方法を含めた使い方の説明強化(下記映像)を行うとともに、今後、アプリのアップデートを通じて、ソフトウェアの改良、新しい遊び方や音のバリエーションがどんどん追加されていく予定だ。



プロダクト自体の改善はもちろんだが、「Moff Band」はソフトウェアの改善によって新たな体験の提供が可能であることや音の種類が増えることによって、体験を豊かにしていくことができることが特徴のひとつ。今後も、ユーザからのフィードバックを参考に、新たな体験を生み出していくのではないだろうか。

筆者が「Moff Band」を最初に目にしたのは、指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」が優勝した第6回SF JapanNightセミファイナルの舞台だった。今から振り返れば、この時期はいくつかハードウェアスタートアップがピッチの舞台に立ち始めたタイミングだ。当時、「Moff Band」はウェアラブルタイプではなく、手に持つ道具に装着することで音を出す形式だった。

そのことから考えても、「Moff Band」という”体験”はまだまだ発展途上なのだろう。プロトタイプ段階から、1年ほどの期間で正式発売までこぎつけた「Moff Band」。正式発売を迎え、今後どのように進化していくのかが楽しみだ。

ちなみに、Moff代表の高萩昭範氏は、来週全米玩具協会がスポンサーをしている「Digital Kids Summit」にパネリストの1人として登壇する予定となっている。



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ウェアラブルなスマートおもちゃ「Moff Band(モフバンド)」、国内・海外向けに予約受付開始

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Moffは本日、同社が開発するウェアラブルなスマートおもちゃ「Moff Band(モフバンド)」の予約受付を開始した。日本国内向けはAmazon.co.jp、海外向けはTokyo Otaku Mode Premium shop内にて販売する。価格は国内では5616円(配送料込み)、国外では53.99ドル(配送料抜き)となっている。 「Moff Band(モフバンド)」は手首につけ、スマートフォンや…

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Moffは本日、同社が開発するウェアラブルなスマートおもちゃ「Moff Band(モフバンド)」の予約受付を開始した。日本国内向けはAmazon.co.jp、海外向けはTokyo Otaku Mode Premium shop内にて販売する。価格は国内では5616円(配送料込み)、国外では53.99ドル(配送料抜き)となっている。

Moff Band(モフバンド)」は手首につけ、スマートフォンやタブレットとワイヤレスで連携することで、手の動きに合わせて音を出すスマートおもちゃだ。

UI

「Moff Band(モフバンド)」を使うと、効果音や音声を通じて、手にしたものや自分の動きが刀のおもちゃ、ギターのおもちゃ、電子銃のおもちゃ等に変化する。



「Moff Band(モフバンド)」は今年3月に開始した北米のクラウドファンディングサイトKickstarterでのプロジェクトで、目標金額をわずか48時間で達成し、最終的には目標の約4倍の支援額を達成している。

Kickstarter_Moff

9月の中旬にはKickstarterの支援者向けに発送を開始し、今回予約受付を開始する国内においては10月15日から発送を予定しており、欧米での発送開始時期は10月下旬を予定しているという。

Moff代表取締役の髙萩昭範氏によれば2014年の販売の見通しは、

「2014年の販売数は控えめにします。予約が入ったら作るというサイクルで今年のうちは販売し、1万〜2万台を販売する見込みです。翌年からは一気に目標販売数を上げ、年間数十万個の販売を狙っています。」

とのこと。高萩氏は7月前半に開催予定の「ICT Spring」、「Japan Expo」、「WT(ウェアラブルテクノロジーズ)」等の海外カンファレンスに出席し、プロダクトを体験してもらおうと考えているという。

日本発ハードウェアスタートアップのプロダクトが、世界でどのような反響を呼ぶのか、今から楽しみだ。

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「ハードウェアビジネスは今が攻め時」CerevoとMoffが考えるIoT時代のモノづくり [CNET Japan Live 2014]

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6月19日(木)、ベルサール汐留で「あらゆるモノがつながる世界~IoTが起こす新ビジネスイノベーション~」というテーマで「CNET Japan Live 2014 Summer」が開催された。 今回、「CNET Japan Live 2014 Summer」でテーマとなったのは「Internet of Things」だ。「Internet of Things」は、IoTと略され、日本語では「モノの…

6月19日(木)、ベルサール汐留で「あらゆるモノがつながる世界~IoTが起こす新ビジネスイノベーション~」というテーマで「CNET Japan Live 2014 Summer」が開催された。

今回、「CNET Japan Live 2014 Summer」でテーマとなったのは「Internet of Things」だ。「Internet of Things」は、IoTと略され、日本語では「モノのインターネット」と訳される概念。約15年ほど前に登場した言葉だが、通信機器やバッテリーなどの小型になり、安価になったことで、自動車や家電、自転車などの他、眼鏡や腕時計、アクセサリーなど身につけるものまで、インターネットにつなげることが可能になってきている。

ハードウェアビジネスでもスタートアップ

インターネットに接続することが可能になるとなると、IT業界の領分にもなってくる。スタートアップにとってもこの流れは無関係ではなく、ハードウェアスタートアップも登場してきている。

「CNET Japan Live 2014 Summer」中に開催された「ハードウェアビジネスが変わる–IoT時代のモノづくり:Cerevo×Moff」というセッションで、Moff代表取締役の髙萩昭範氏とCerevo代表取締役の岩佐琢磨氏が登壇した。

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Moffは子どもが身につけて遊ぶことができるスマートなおもちゃだ。Kickstarterで資金調達を達成し、今年の秋にプロダクトの発売を予定している。

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Cerevoは2008年から活動しているハードウェアベンチャー。最近、体制を一新し、メンバーを13人から4倍近くの50人に増やす予定であるなど、動きが注目されているスタートアップだ。

両者は野々下裕子氏がモデレータを務める中ハードウェアスタートアップについてパネルトークを行った。

Kickstarterの活用と海外メディア

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Moffはクラウドファンディングサイト Kickstarter で資金調達を達成している。Moffがプロジェクトを達成した際は、複数の海外メディアがMoffのことを取り上げていた。二人のトークセッションは、まずこの事象に対する岩佐氏の質問からスタートした。

岩佐氏:Moffがメディアに取り上げられたときに、コンタクトなく取り上げてもらえたっておっしゃってましたけど、Kickstarterの前にモバイル・ワールド・コングレスでデモやったり、SXSWでブース出したりしていたじゃないですか。で、そのときにメディアの人たちにKickstarterに出すからよろしく、とコミュニケーションとっていた。それが効いたんじゃないかなと思ったんですけど、どうだったんですか?

高萩氏:意外にもSXSWでしゃべったメディアにはほとんど取り上げられなかったんですよね。なのでこれはKickstarterのすごさかなと思っています。

岩佐氏:Kickstarterに出したいという相談をよく受けるんですけど、ただプロジェクトを掲載するだけだと全く取り上げられない。英語圏のメディアで記事がいくつか載って、その記事のURLを見せたりできる状態になってからKickstarterに掲載できたほうがいいのでは?

高萩氏:たしかに、メジャーメディアはどこかのメディアで取り上げられたというレファレンスが必要だと思います。あくまでレファレンスなんですけれど。

海外展示会には行くべき

野々下氏:毎年ラスベガスで開催されているCESではクラウドファンディングサイトにプロダクトを掲載予定の人たちがブースを出していて、そこでプロトタイプを見ることができるようにしていますよね。そこでちゃんと動くプロダクトであることを示した上で、Kickstarterに出したりしてますよね。

岩佐氏:そうですね。ハードウェアビジネスにちょっとでも興味があるなら記事を読むのではなくて、CESには直接行くべきだと思います。今、野々下さんがおっしゃったような場所っていくつもあって。ベンチャーキャピタルがKickstarterに出す前のプロダクトやもうプロジェクトは掲載していて未達成のプロダクトなどに、シードマネーを入れていて、CESのステージを8個もおさえているなんてこともあるんですよ。でも、会場にあるのはパネルだけ。パネルだけの状態なのにステージをそんなにおさえちゃって、でもプロダクトはまだないなんてKickstarterのプロジェクトがいくつもあったりするんです。

ハードウェアビジネスは今が攻め時

野々下氏:ハードウェアビジネスは今が攻め時、というお話をされていましたが、そう判断される要因は何なんでしょうか。

岩佐氏:かなり複合的な要因で判断している。いくつかの要素で一気にここ2年くらいで来てるんです。ざっと列挙していくと以下のようなこと。

  • ユーザはプロダクトが面白ければ有名メーカーのモノでなくとも買うように
  • 大手メディアでもベンチャーのプロダクトを記事で取り上げるようになった
  • クラウドファンディングで試作段階のプロジェクトにお金が集まるようになった
  • 流通の変化、ベンチャーのプロダクトでも仕入れて売れば儲かるということを世界中の代理店が理解した

岩佐氏:流通の変化が一番大きくて、トルコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国とか、現地の代理店から問い合わせが来るんです。僕たちがパッと場所が思い浮ばないようなところであっても、同じようなことが同じペースで動いている。

ハードもソフトウェアが重要な時代に

野々下氏:高萩さんは以前、メルセデス・ベンツでプロダクトマネージャーをされていたそうですが、そのときと比較してハードウェアビジネスの変化は感じられていますか?

高萩氏:会社の規模が違うので難しいですけれど、車の会社ってソフトウェアを軽視していたんですよね。

岩佐氏:それは、家電メーカーも同じですね。家電メーカーなんて未だにそんな感じです。

高萩氏:僕らが今やっているプロジェクトって、ソフトウェアでほとんどやっちゃえという状態。モノづくりの仕方が違うんですよね。それがなぜ可能になるかというと、iPhoneを中心にスマートフォンの処理能力が格段に上がったから。

CPUなどはハードウェアに良いものを積んだほうがいいんですけれど、データを飛ばしてスマホで処理させちゃったほうがいいじゃん、となってきている。スマホ持っているので使ったほうが安くできるし、アプリ側でダウンロードすれば機能追加もできる。

モノをただ売るだけで終わる時代ではなく、ソフトウェアを絡めて考えるとハードウェアの可能性が非常に大きくなってきている。スタートアップでも勝負できる新しい流れがあると思っています。

一回売って終わりではないハードウェア

野々下氏:これまでは 売ってしまえば終わりだったビジネスの仕方が変わるんでしょうか?すると少し手間がかかる分も増えるのでは?

岩佐氏:たしかに手間は増えましたけど、機能追加などによって商品寿命を延ばすこともできるようになったと思います。Cerevoの商品は、3年経っても売れている。これは従来型の家電だと考えにくかったことです。

高萩氏:手間も増えるとは思いますが、一回買ってもらった顧客から色々なビジネスチャンスをもらえると思っています。Moffはセンサー解析プラットフォームなので、データが集まれば色々なことが可能になります。手間はかかるかもしれないが、そこにビッグチャンスがあると思いますね。車でもアフターセールスで儲かっていたりしますし、顧客との接点も広がったりするので。

モノづくりにおける新チーム構成

野々下氏:ソフトウェアが重要な役割を担うとのことでしたが、モノづくりにおけるチームメンバーの構成も従来のハードウェアとは変わってくるのでしょうか?

岩佐氏:すでに変化は起きた後だと思いますね。もうソフトウェアの人員が増えていて、ソフトウェア偏重の方向になっています。電子部品もどんどん良いものが出てきていて、チップやモジュールもどんどん高性能になっていて、ハードウェアは作るのが楽になりつつあるんですよね。するとよりソフトウェアの人材が必要になる。

プロダクトの前提を覆していく

岩佐氏:「GoPro」はかなり売れていてみなさんもご存知かと思うんですけれど、あれはデザインが素晴らしいと言われているんですね。それはなぜかというと、従来のカメラの前提を覆したからです。液晶をやめて、頭に付けられるようなカメラにし、それがユーザに刺さった。「◯◯といえばこういうもの」という常識を覆すことでできることはかなり多く存在しているにも関わらず、世の中のメーカーはそれに取り組んでいない。うちで作った「OTTO」という電源タップもそういうことにチャレンジしています。

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ハードウェアは作り方、売り方、届け方、価値提供の仕方など、あらゆる面で変化が起こり始めている。今回のトークセッションのレポートで、その潮流を少しでも感じてもらえれば幸いだ。

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国産スマート・トイの「Moff」、kickstarterで目標の4倍となる約8万ドルを集める

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国産スマート・トイの「Moff」が大きな流れを作ろうとしている。代表取締役の髙萩昭範氏は4月9日現在、クラウドファンディングkickstarterでの資金調達が開始後約1カ月で目標の2万ドルの約4倍となる8万ドルに近くなったことを本誌に教えてくれた。 高萩氏によるとこの金額は、 Kickstarterからプロジェクトが始まり、その後シードアクセラレーターのTechstarsのプログラムに採択された…

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国産スマート・トイの「Moff」が大きな流れを作ろうとしている。代表取締役の髙萩昭範氏は4月9日現在、クラウドファンディングkickstarterでの資金調達が開始後約1カ月で目標の2万ドルの約4倍となる8万ドルに近くなったことを本誌に教えてくれた。

高萩氏によるとこの金額は、 Kickstarterからプロジェクトが始まり、その後シードアクセラレーターのTechstarsのプログラムに採択されたスマート・トイ 「Ubooly」を越えた金額になるのだという。

Uboolyはその後、約250万ドルの資金調達にも成功し、日本でもソフトバンクショップが販売を開始していることで高萩氏らにとってはひとつのベンチマークになっていたそうだ。

目標額を大きく越える期待を背に、高萩氏らMoff のチームは今後、支援者に対して商品を届けることはもちろん、コンテンツの開発や拡充、有名キャラクターやイベントとのタイアップなどを模索していくという。

大阪のハッカソンから始まり、SXSWで大きな話題を得た国産ハード系スタートアップの新星は更なる成長を続けられるか。海外への展開含め、注意深く追いかけたいと思う。

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