YES Bank から780万米ドル(5億インドルピー)の融資を受けて2ヶ月も経っていないが、インドの中小企業向けデジタル融資プラットフォームの Lendingkart Finance が、Kotak Mahindra Bank、Aditya Birla Financial Services、その他金融機関(名称非公開)からデットファイナンスで1,000万米ドル(6億7,000万インドルピー)を調達した。
同社の事業進出が全国700都市を超える中、調達した資金は貸出金の補充に活用する予定で、事業スコープを全国の中小企業に広げることが可能となる。
Lendingkart 共同設立者兼 CEO の Harshvardhan Lunia 氏は次のように述べている。
私たちは中小企業が経済のバックボーンだと認識しており、インドが引き続き高成長を持続していくためには、中小企業の支援は欠かせません。本ラウンドで得た資金を当社の貸出金に補充し、事業を全国に広げるために活用しますが、これら各社との関係によって運転資金が途切れることなくサービスを提供することが可能となり、中小企業の強化に向けて共に取り組むことができると確信しています。
現時点で、Lendingkart は23業種セクタにーまたがる9,500社の中小企業に対して1万2,000件を超える融資実績があるという。
インド商科大学院ハイデラバード校の卒業生 Lunia 氏とインド経営大学院バンガロール校の卒業生 Mukul Sachan 氏によって2014年に設立された Lendingkart は、インドの中小企業の運転資金ファイナンシングのニーズに対応するテクノロジープラットフォームを構築した。
Lendingkart Group の100%子会社の Lendingkart Finance は、貸す側が借りる側の信用能力を評価できるテクノロジーツールを開発した。同ツールはビッグデータ分析を活用しており、5,000項目を超えるデータ変数を評価し、財務健全性、対市場パフォーマンス、社会信用性、法的要件に対するコンプライアンスを査定して、借り手の信用能力を決定する。この査定プロセスが完了すると、承認された借り手に対し、申し込みから72時間以内に融資が実行される。
Lendingkart Finance は事業をインド全国に拡大しており、29州と7つの連邦直轄領にまたがる700を超える都市に進出済みで、最小限の書類手続きで迅速かつ簡単な無担保ローンを提供している。
1年前に Lendingkart は Bertelsmann India Investments がリードしたシリーズ B ラウンドで3,200万米ドルを調達しており、このラウンドには他にも Darrin Capital Management と既存投資家の Mayfield India、Saama Capital および India Quotient も参加している。
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