インドで中小企業(SME)向けに融資を行うデジタルレンディングプラットフォームの Lendingkart Finance が、インド第4位の民間銀行 YES Bank から債務による資金調達で780万米ドル(5億ルピー)を獲得した。
獲得した資金は、公的な信用供与機関が十分にないティア3以下の小さな都市で操業している中小企業へのリーチの拡大と、融資残高の増大に活用される予定。
ちょうど1年前の昨年6月、同社はシリーズ B ラウンドで3,200万米ドルを調達している。今回のラウンドをリードしたのは Bertelsmann India Investments。他に Darrin Capital Management、既存投資家の Mayfield India、Saama Capital、India Quotient も参加した。
同社の共同設立者兼 CEO の Harshvardhan Lunia 氏は次のように話している。
Lendingkart において、私たちはインドにある何百万社という中小企業のニーズの高まりに対応できるようリーチを拡大しています。YES Bank は、インドの金融セクターに関して優れた知見を有するダイナミックでイノベーティブな金融機関ですが、一方で国内でのフィンテック促進に向けかなりの取り組みも行っています。
ハイデラバードにあるインド商科大学院(ISB)卒の Lunia 氏とインド経営大学院(IIM)バンガロール校卒の Mukul Sachan 氏によって2014年に設立された Lendingkart は、インドの中小企業の運転資金ニーズに応えるためにテクノロジープラットフォームを構築した。
Lendingkart Group の完全子会社である Lendingkart Finance は、借り手の信用状況を評価するためビッグデータをベースとするテクノロジーツールを開発した。借り手企業が信用を供与するのに値するかを決定するために、4,000を超えるデータ変数が分析され、財務健全性、相対的な市場パフォーマンス、社会的信用度、法的要件に対するコンプライアンスを評価する。評価プロセスが完了すると、承認された借り手に対し、申請から72時間以内に資金が提供される。
現時点で、同社はインド全域で7,500を超える中小企業に1万1,000件以上の融資を行ってきたという。Lendingkart Finance は全国的に事業を拡大し、29州の650都市、7つの連邦直轄領でサービス展開している。
拠点は3ヶ所、アフマダーバード、バンガロール、ムンバイにある。
昨12月、グルガオンを拠点とするフィンテックスタートアップで中小企業向けの融資プロセスの簡素化に向けてテクノロジーを活用している Indifi Technologies が、Omidyar Network がリードしたシリーズ B ラウンドで1,000万米ドルを調達している。
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