中国の配車アプリ大手Didi Chuxing(滴滴出行)、Taxifyと提携しヨーロッパとアフリカに事業を拡大

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中国の配車企業大手 Didi Chuxing(滴滴出行)は本日(原文掲載日:8月1日)、ヨーロッパとアフリカでサービスを提供している配車大手 Taxify と戦略的提携を行ったと発表した。

声明によれば、この提携の下、Didi は Taxify に出資した上で協力していくという。しかし、具体的な出資金額については明らかにされなかった。Taxify は今回調達した資金をヨーロッパとアフリカのコア市場でのプレゼンス拡大に活用していくという。

2013年にエストニアでローンチされた Taxify は、ヨーロッパとアフリカにおいて最も急速に成長している配車企業の一つで、18ヶ国(ハンガリー、ルーマニア、バルト諸国、南アフリカ、ナイジェリア、ケニアなど)の主要ハブ地域に住む250万人のユーザにタクシーおよび個人の配車サービスを提供している。

今回の提携は、世界的な展開の取り組みに加えて、Didiの反Uber連合形成にとって新たな意味を持つ。新たな提携により、アフリカとヨーロッパの新規市場にも地理的な意味でUberに対するライバル関係が広がるからだ。

Didi Chuxing の社長である Jean Liu(柳青)氏は、かつてインタビューで次のように語っていた

私たちは間違いなくグローバルに展開していきます。

そして同社はその方向へ急速に向かっており、同時に各地域で提携を行っている。Didi は2015年9月、アメリカで Uber と競合している Lyft に1億米ドルを投資した。両社の争いは、Ola と Grabへの投資により東南アジアに拡大したほか、ブラジルの配車大手 99 に投資したことで南米にも広がった。

Didi Chuxing の設立者兼 CEO の Cheng Wei(程維)氏は、次のようにコメントしている。

Taxify は、イノベーティブで高品質のモビリティサービスを多様な市場で提供しています。私たちは強い決意をもって、モバイルテクノロジーの力を育み、急速に進化する顧客需要を満たし、既存の運輸業界に活力を与えていきます。今回の提携は、アジア、ヨーロッパ、アフリカの各市場を結ぶスマートな輸送リンケージの形成につながると信じています。

会社データによると、Didi は400を超える都市で4億ものユーザにサービスを提供している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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