東南アジアの配車アプリ「Grab」、DiDi(滴滴出行)とソフトバンクがリードしたラウンドで20億米ドルを調達——さらに5億米ドルを調達へ

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Image Credit: Grab

東南アジアのライドシェアサービス大手 Grab は20億米ドルのラウンドが完了したと正式発表した。この資金調達を巡り、数ヶ月に渡ってメディアの間で噂が駆け巡っていた。中国のライドシェアサービス Didi Chuxing(滴滴出行、以下 Didi)と日本の通信コングロマリットであるソフトバンクグループがこのラウンドをリードした。

Grab は今回調達した資金で、マーケットシェアの拡大とモバイル決済プラットフォーム GrabPay の強化を行う予定。

同社は追加で5億米ドルの調達を計画しているが、実施時期は明らかにしなかった。

Didi の設立者兼 CEO である Cheng Wei(程維)氏は、プレスリリースの中でこうコメントした。

DiDi と Grab は戦略的パートナーシップを強化することで、両者共通のコミットメントを再確認できました。すなわち、世界でも最も早いペースで成長している複数の市場において、グローバルな都市開発の課題に対するローカライズされたソリューションにイノベーションをもたらすことです。

ソフトバンクグループ会長兼 CEO の孫正義氏は次のように語っている。

Grab は技術を使って交通および決済ソリューションを開発しています。これらは東南アジアにおける最も大きな課題の一つです。ダイナミックで前途有望なこの地域において、Grab は非常にエキサイティングな会社であると確信しています。

Grab は当初、タクシーの配車サービスとして2012年に設立された。現在ではバイク、長距離バス、自家用車、シャトルバスなど、幅広い交通サービスを扱っている。

サービス展開中の地域において、サードパーティのタクシー配車サービスの95%のシェアと、自家用車のライドシェアの71%を占めるとしている。

また、110万人以上のドライバーが所属し、1日あたりの乗車回数は合計300万回だという。e ウォレットサービスの GrabPay Credits は2016年12月のローンチ以来、毎月80%増のペースで成長しているとのことだ。

Grab は今年、インドネシアにおける7億米ドル規模の計画を発表した。この計画は4月にインドネシアの O2O の e コマースプラットフォーム Kudo を買収したことで動き始め、続く5月には研究開発センターが設立された。さらにソーシャルインパクト向け投資ファンドをローンチする予定だ。

国内では Go-Jek が主なライバルだが、この投資で同社は Go-Jek との戦いを進めやすくなると見られる。Go-Jek との競争が激化している原因の一つに、中国のインターネット大手である Alibaba(阿里巴巴)と Tencent(騰訊)がこの地域で繰り広げる代理戦争が挙げられる。

Grab には Alibaba が、Go-Jek には Tencent がそれぞれ投資を行っている。

【via e27】 @e27co

【原文】

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