中国各地で出店が相次ぐ無人スポーツジム運営のSupermonkey(超級猩猩)、数十億円相当の資金を調達——無人コンビニにまさる注目を集める

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中国各地の街角や集合アパート住宅の至る所で奇妙な建物が出現している。実はこれはスポーツジムだ。スタッフ不在の自動化されたコンパクトなトレーニングルームで、人々はエクササイズに汗を流す。予約や支払いはすべて携帯で可能だ。

以前ブームを巻き起こした自転車シェアサービスと同様、これらのスポーツジムを運営するスタートアップもかなりの投資家資金を引きつけている。

12月にはこの分野のスタートアップ3社がそろって資金を調達した。一番最新のものが本日資金を調達した Supermonkey(超級猩猩)で、その額は総額でおよそ「数億人民元」にものぼる。あるソースが  Tech In Asia に語ったところによると、その額は少なくとも3,000万米ドル以上だという。

仕組みはこうだ。まず Supermonkey のジムポッドを見つける。

Image credit: Supermonkey(超級猩猩)

改装された運送用コンテナのようだ。

Image credit: Supermonkey(超級猩猩)

Supermonkey の公式アカウント経由で携帯端末の WeChat(微信)を操作し、ジムに入室するための1回限りの PIN コードを取得する。

Image credit: Supermonkey(超級猩猩)

セッションの予約と料金支払いも同じ方法で行う。

Image credit: Supermonkey(超級猩猩)

設備はそれぞれロケーションによって異なる。

Image credit: Supermonkey(超級猩猩)

このロケーションにはランニングマシーンのみだ。

Image credit: Supermonkey(超級猩猩)

Supermonkey はトレーナーとサポートスタッフが常駐する通常型のジムもチェーン展開しており、リスクを分散し大きな損失が出ないようにしている。

Image credit: Supermonkey(超級猩猩)

またWeChatを通じて一つずつセッション予約を行う方式をとっており、従来型のジムに設定されている煩わしい年間メンバーシップ制ではない。

China Money Network の報道によると、Supermonkey ほか競合2社の Lefit(楽刻)と Misspao(覓跑)は、新たな都市でより多くのジムポッドを開設するため今月中に7,500万米ドル以上を調達したという。

Supermonkey は現在中国3都市に30の施設を持つ。2018年にはこれを100か所にまで増設することが目標だ。

Sequoia Capital China(紅杉資本)が傘下の Jiansheng Sports Fund(健盛体育基金)を通じて今回のラウンドをリードした。以前から出資している Ventech China(銀泰資本)もこのラウンドに参加した。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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