ポストに花を届ける定期購入サービス「Bloomee LIFE」運営がKVPらから1億円調達、Instagram口コミ拡大で6500名が利用

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ポストに花を届ける定期購入サービス「Bloomee LIFE」を運営するCrunch Styleは3月19日、KLab Venture Partners、朝日メディアラボベンチャーズ、PE&HRを引受先とする第三者割当増資の実施を公表した。調達した資金は総額1億円で出資比率や払込日などの詳細は非公開。

増資の公表と同時に同社はカタログ通販のニッセンと4月から業務提携し、定期購入サービスの送客および新商品開発を進める。これは日本政策投資銀行が主催した起業支援プログラムを通じて実施される。なお、同社代表取締役の武井亮太氏によると、同社はこれまでに今回出資のPE&HRやトレンダーズ創業者で、現在キッズラインを運営する経沢香保子氏からも出資を受けている。

Bloomee LIFEは500円からの低価格で花を届けてくれる定期購入サービス。平日の締め切り日までに注文した内容が、週末に全国で提携する30のお花屋さんから届く仕組み。本数のみが指定されており、それ以外のアレンジや花の種類などはランダムに選択される。これまでブラックボックスだったお花の価格や、3割ほどが廃棄されていた問題をネットの定期購入という効率化によって解決している。同様のサービスは海外でも成長しており、法人向けのH.BLOOMや、フラワーアレンジのBouqsなどがある。

Crunch Style代表取締役の武井亮太氏

Crunch Styleの創業は2014年9月。当初、オリジナルの花をアレンジするオンデマンド系のサービスとして開始し、その後、2016年4月に現在のポストに投函するタイプの定期購入サービスを開始した。開始1カ月で1600名の事前登録を集め、現在の有料会員数は6500名を突破している。

Bloomee LIFEさん(@bloomeelife)がシェアした投稿

 

またランダムに届く花を投稿するユーザーが多く、特にInstagramの利用が活発で現在公式アカウントのフォロワー数も2万人に到達している。武井氏の話では実に7割もの新規ユーザーがここから生まれる口コミで獲得に繋がっているという話だった。

一方、課題も残っており、特に配送についてはポストに投函するという独特の手法を取っているため、配送事業者によってはうまく届けられないなどの問題もあったそうだ。現在は特定事業者との提携でこの問題を解決しているという。

同社は現在12名ほどの体制で事業に取り組む。今回の資金調達でこれをさらに強化し、ユーザーごとに好きな花屋さんを選べるカスタマイズ機能や、ユーザーの嗜好性データを取得した将来的なD2Cモデルの展開準備を進める。

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