
東南アジアの e コマースグループ iPrice が、LINE Ventures(日本の LINE の出資・投資部門)がリードした投資ラウンドで、新たに資金を調達した。調達額は明らかにされていない。
また、既存の投資会社として Cento Ventures や Venturra Capital なども同ラウンドに参加した。
iPrice はマレーシア・クアラルンプールに拠点を置いている。同社の声明によると、e コマース市場の断片化、オンラインに精通するインドネシアの買い物客の増加に伴い、同サイトのビジターが今年中に1億5,000万人を超えることを見込んで資金調達を行ったという。
同社は2014年10月に設立され、現在マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、香港の7つの市場で運営を行っている。
過去12か月間にわたり、同地域における複数の大手メディアグループやブランド最大手との戦略的パートナーシップを締結し、その中にシンガポールの Mediacorp、タイの Thairath、Samsung(インドネシア法人)が含まれている。
iPrice Group の CEO である David Chmelar 氏は、以下のように語っている。
東南アジアは数年以内に、オンラインショッピングが日常生活の一部となるでしょう。弊社のビジョンは、人々がオンラインショッピングを始めるきっかけの場所になることです。
LINE Ventures のゼネラルマネージャーである June Cha 氏は、iPrice についてこう語っている。
東南アジアでは、e コマースの需要が爆発的に拡大しています。その波に乗っている iPrice には、マッチした人材やテクノロジー、そして卓越した運営力を持ったチームがいます。彼らは同地域において、最も有望視されているのです。
iPrice は2016年12月、シリーズ A ラウンド(Asia Venture GroupとVenturra Capital がリード)で400万米ドルを調達。それ以前には、シードラウンドで55万米ドル、2015年に120万米ドルを確保している。
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