
人工知能(AI)ヘルスケアスタートアップのViz.aiが、Kleiner Perkinsが主導する資金調達ラウンドで2100万ドルを調達した。Alphabetのベンチャーキャピタル部門のGVもこのラウンドに参加した。
2016年にサンフランシスコで創業したViz.aiは、AIを活用して早期発見が重要になる症状の初期の兆候を検知することを試みている。同社の最初のプロダクトは、脳卒中の脳スキャンを分析するソフトウェアプラットフォームで、2月にFDAの承認を得ている。
CDCのデータによれば、米国だけでも40秒に一人が脳卒中を患っており、年間で14万名がそれが原因で亡くなっている。脳卒中で死に至らなくとも、結果として長期間の障害に苦しむ例も多い。脳卒中の対応における問題のひとつは、診断が難しいことがあること、また治療をしない期間が長くなればなるほど、障害や死に至る確率が高まるという点だ。
深層学習のアルゴリズムを活用して、Viz.aiのソフトウェアはCTスキャンを分析して、脳卒中を示す兆候を見つけ、自動的に神経学の専門家にアラートを送る仕組みになっている。これらが数分のうちに行われ、患者にとって良い結果をもたらす確率を高めることが重視される。
これまで、Viz.aiは約1000万ドルを調達した。さらに今回2100万ドルを調達し、新しい市場への拡大と、脳卒中以外にもテクノロジーの適用範囲を広げることを計画する。
GVはこれまで、ライフサイエンス領域での長い投資実績がある。最近では、メディカルリサーチ機械学習スタートアップOwkinや、臨床試験テクノロジー企業のScience37、次世代ワクチン開発スタートアップSpyBiotechに投資した。
Googleは昨年、Gradient VenturesというAIにフォーカスした新しいベンチャーファンドも発表しており、バイオメディカルの発見のスピードを高めるために、BenchSciの800万ドルの資金調達ラウンドにみ参加して、メディカルサイエンス領域における初の出資も行なっている。
(本記事は抄訳になります。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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