ソフトバンクが支援する建築スタートアップKaterra、カリフォルニアに工場を開設へ

by VentureBeat ゲストライター VentureBeat ゲストライター on 2018.7.25

KaterraPhoenix
Katerra フェニックス工場の内部
Image Credit: Courtesy Katerra

エンドツーエンドの建築業者で評価額30億米ドル以上としている Katerra は本日(7月12日)、カリフォルニア州トレーシーに新しく先進的な製造工場を開く計画であると発表した。この工場は2019年に生産を開始し、500人を雇用するものとされている。

2015年に設立されメンローパークを拠点とする Katerra は、直近で1月に8億6,500万米ドルを調達したが、このラウンドはソフトバンクの Vision Fund がリードしたものだった。その他の投資家には Foxconn や DFJ も含まれている。

同社の目的は、ビルの建築設計から壁の建設や設備の取り付けに至るまですべてを扱うことで下請け業者の必要性をなくし、ビル建設のプロセスをより安価に、より効率的にすることだ。このビジョンを実現させるために、Katerra は国内の自社工場を必要としている。間もなく開かれるトレーシーの工場に加えて、Katerra はフェニックスに300人を雇用している施設を持っている。また同社はワシントン州スポケーンに大規模な木材生産施設を開き、いずれはそこで150人が雇用されることになると9月に発表した

トレーシー工場は壁板、床組、窓、戸棚、仕上げ材などの多様なビル資材を生産する予定だ。

VentureBeat の電話取材に対して Katerra の製造部門トップ Matt Ryan 氏は、ロジスティクスのコストを抑えるために Katerra の工場はプロジェクトから500マイル以内に存在する必要があると説明した。サンフランシスコから車で1時間のカリフォルニア州セントラルバレーに位置する同社は、南カリフォルニアから北はシアトルまでの顧客にリーチすることができる。新しい工場建設のため、州のプログラムである California Competes により、Katerra は1,000万米ドルの税額控除を受けたと同社の広報担当者は述べた。

Ryan 氏は VentureBeat に次のように語った。

フェニックス工場で重要な部品の多くを製造していたのは、弊社がセミオートメーションと呼ぶ方法でした。トレーシーへの移行に伴い、弊社はより高度な自動化を提供できるよう、世界中のサプライヤーと共に努力を重ねてきました。

フェニックス工場では彼のチームはどうすればエンドツーエンドの生産ラインを最大限に活用できるのか、どうすれば建築部材を丁度良いタイミングで生産ラインに乗せることができるのか、どうすればそれらを統合する適切なソフトウェアを持つことができるのかということを見極めることに専念していたという。同社がトレーシー工場への移転準備を進めるにつれて、そういった障害は取り除かれてきていると同氏は述べた。完成の暁には、工場は年に集合住宅1万2,500戸相当を生産できるようになると Katerra は述べている。

Katerra が雇用を計画している500人の職分のうち、440人は組立て工や生産ラインの指導者のような製造部門であり、102人はゼネラルマネージャーや人事、そして IT のような運営をサポートするポジションにつく。工場に研究開発ラボを開き、シリコンバレーから付近の人材を引きつけたいとも考えていると Ryan 氏は述べた。

さらに、今後3年間で南部と東海岸の市場にさらに3つのビル部材工場を、ならびにアメリカ中の顧客に向けた拠点となるよう南東部に大規模な材木生産施設を開きたいと考えている。Katerra の広報担当者によると、現時点では同社の予約の大部分は西海岸とアメリカ南部および北東部地域であるとのことだ。

今までに、Katerra は37億米ドル以上の新築計画の予約を扱っており、約3,500人を現在雇用している。同社はこれまでに2つのプロジェクトで建築を完成させている。カリフォルニア州アナハイムの386戸の共同住宅と、ワシントン州スポケーンの132戸の共同住宅である。

午前7時36分、訂正:本記事における Katerra がこれまでに積み上げてきた予約数、および従業員数を正しい数字に訂正した。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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