もはや、Webブラウザの域を超えた? スマホブラウザの「Smooz」がバージョン1.75でVPNに対応

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.4.25

Image credit: Astool

東京を拠点とする ASTOOL は25日、スマホブラウザ「Smooz(スムーズ)」の iOS 日本語版向けのバージョン 1.75 の配信を開始した(iOS のみで、Android アプリについては追って対応となる)。このバージョンでは VPN 機能が追加実装され、Smooz 上での Web 閲覧みならず、契約プランによってはデバイス全体の VPN 通信が可能となる。VPN サーバの情報もプリセットされているため、ユーザは自分で VPN サーバを用意したり、別途 VPN サービスを契約したりする必要もない。

この機能は、無料の公衆 WiFi を使ってインターネットを利用する際、ユーザのデバイスと VPN サーバまでの区間のデータが暗号化されるもの。エンド・トゥ・エンドでの暗号化を意図したものではないが、第三者に情報を盗み見されるリスクを一定量下げられる効果を期待できる。デフォルト状態の無料プランでは、毎月500MBまで Web 閲覧を VPN 環境で利用でき、月額380円の有料プランに加入すると、容量無制限で Web 閲覧だけでなく、デバイス全体の通信を VPN 対応にすることが可能となる。

Smooz VPN を使って THE BRIDGE 英語版にイギリス経由でアクセスしてみた例
Image credit: Masaru Ikeda

VPN サーバは日本国内に加え、アメリカ、イギリス。香港、台湾の5カ国に設置されているため、Geo-IP を使った一部の地域限定のインターネットサービス(例えば、ストリーミングや動画配信サービスなど)も、技術的に制限をかいくぐることもできる。本機能実装の背景について「安全なインターネット環境を提供するとともに、どのようなサイトを閲覧しているか親に監視されたくない子供など、ユーザが自分で一定のリテラシーを持ちながら、インターネットを自由に楽しみたい層にも訴求したい(ASTOOL 代表取締役の加藤雄一氏)」としている。

なお、本機能が追加されたことのトレードオフとして、中国の iOS アプリストアからは Smooz を検索しダウンロードすることができなくなった。中国では、Facebook や Twitter などの一部 SNS サービスへのアクセスが Great Firewall(金盾)で規制されていて、同時にその回避策である VPN についても利用が制限されているため、中国政府の方針に沿ったアプリストアのガイドラインによるものと考えられる。

また、ローンチから2年7ヶ月が経過した Smooz は、今月ダウンロード数が90万件を突破したことも明らかになった。同社では、「今後もモバイルブラウジングにおけるすべての面倒を解決し、よりなめらかなブラウジング体験を提供していく」としている。

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