
Image credit: Slogan
新産業創出やキャリア支援サービスを提供するスローガンは24日、1.9億円を資金調達したことを明らかにした。出資したのは、XTech Ventures、ドリームインキュベータ(東証:4310)、一般社団法人 RCF。今回の資金調達を受けて、スローガンは XTech Ventures、ドリームインキュベータ、RCF との連携を図り、新産業創出やイノベーションエコシステムづくりの活動を強化するとしている。
スローガンは、中途採用支援サービス、若手幹部候補採用支援サービス、インターン採用支援サービスなどのキャリアマッチング、組織マネージメントのためのカジュアルフィードバックツール「TeamUp」などを提供してきた。これらのビジネスラインに追加される形で、2017年4月に開始された「FastGrow(ファストグロー)」は、起業を考える人にナレッジを提供する場として、メディア・スクール・イベントなどを運営している。
同社代表取締役の伊藤豊氏によれば、FastGrow はメディア上でスポンサー向けのブランドコンテンツを掲載するなどして、既に事業単体でも黒字化しているそうだ。THE BRIDGE のインタビューに対し、伊藤氏は、キャリア支援だけでなくイノベーション活性化に向け、FastGrow を軸に、スタートアップエコシステムの信頼の厚い人との関係性を強くしたいと考えていた、と語ってくれた。

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FastGrow で(WiL の時代以来)西條晋一氏にインタビューする機会や、XTech Ventures の XTech Camp(出資先スタートアップや潜在的出資先起業家のメンタリング合宿)に参加する機会を得て、XTech Ventures から出資を受ける話に至ったという。
ドリームインキュベータは、スローガンが考える新産業創出の分野における「先達」という位置付け。同社のインキュベーション部門と密接に連携を測る。RCF は社会起業家でコンサルタントの藤沢烈氏が率いる NPO で、東北大震災からの復興にあたり大きな役割を果たした組織として有名。産業がデジタル化するなど社会変化が論点になる中、スローガンは、産官学のステイクホルダーと社会のあるべき姿を一緒に作っていくにあたり RCF と連携することを狙っている。
スローガンは2015年、エス・エム・エス(東証:2175)創業者として知られる諸藤周平氏の COENT VENTURE PARTNERS とともにスローガン・コアント有限責任事業組合を設立。これまでにシードステージのスタートアップ20社に出資を実行してきたが、このファンドを通じた投資活動は一旦収束を見ており、今後のスタートアップや起業家に対する支援は FastGrow に集約される。
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