
ニュースサマリ:場の企画・開発を手がけるツクルバは9月13日、取締役会にて新たな社外取締役候補の内定したと公表した。任期満了に伴うもので、現在の常勤取締役および社外取締役はそのまま再任される見通し。新たに社外取締役が2名追加される。内定したのはアトラエの取締役CFOを務める鈴木秀和氏とLayerX代表取締役の福島良典氏。両名は10月25日の定時株主総会にて承認、正式に決定される予定。
話題のポイント:福島さんの活躍の場所が拡大していますね。7月にLayerXのMBOを公表し、8月には自身が創業したGunosyの全ての役職を辞任。ブロックチェーンの未来に全てをかける意気込みで、新しいスタートを切ったばかりです。
<参考記事>
不動産などの資産とブロックチェーンというのは元々相性がよいと言われるテーマで、例えばあらゆる資産の証券化のような話題は数年前からよく挙がっています。
<参考記事>
本件についてツクルバ代表取締役の村上浩輝さんにお聞きしたところ、福島さんには「攻めのガバナンス」を期待したいとこのようなコメントをくれました。
「福島さん自身が、いわゆるProptech(プロパティテクノロジー:不動産関連技術)と呼ばれる領域、およびそれに関連した金融工学の領域に強い関心を持っているので、この領域に関して社外CTOのような役割を期待したいと思っています。現在ツクルバにはCTOがいないので、未来の候補者を一緒に選んだり育てたり、また、サービスのあり方であれば新しいものを一緒に開発してみたりしたいなと」。
元々、LayerXとツクルバはプロパティテクノロジーについては協業関係にあり、その延長として技術知見を同社に提供することになるそうです。
前述の通りプロパティテクノロジー、特に暗号資産技術による証券化や、自律的な不動産資産クラウドファンディングの構築は日本でまだ実用化までされた例がありません。暗号資産については規制などの動きも激しく自由勝手に商品化することはできませんが、関係省庁や団体含め、知見が溜まってきている状況下ですからそろそろ何か動きがあってもいい頃です。
LayerXやツクルバから何が出てくるのか、また続報あればお知らせいたします。
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