タスク・Todo管理「Wunderlist」の設立者、一度売却したMicrosoftに買い戻しを要請

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6Wunderkinder および Pitch の共同創業者兼 CEO Christian Reber 氏

6Wunderkinder の共同設立者である Christian Reber 氏がソフトウェア大手 Microsoft に自社を売却したのは4年以上も前だった。しかし今はその中核製品を買い戻したいと考えている。

Reber 氏は2010年、ベルリンで6Wunderkinder の立ち上げに尽力し、5人の設立者と共に市場で最も人気のある生産性アプリ Wunderlist を制作した。これまでに投資家から3,500万米ドルの資金を調達している。

2015年になると Microsoft から声がかかり、1~2億米ドルと報じられる金額でスタートアップ Wunderlist が買収された。独立系の人気サービスが大手に買収されるときによくみられる話だが、Wunderlist のコミュニティでは、Microsoft がこのアプリの息の根を止める、もしくはダメにしてしまうのではという懸念が広がった。折しも、競合の Todoist がやきもきしていた Wunderlist ユーザを取り込もうとしていた。ユーザの恐れはもっともなことだった。Microsoft は2017年、最終的に Wunderlist を使用しなくなると発表。優れた機能を最新の生産性アプリ To-Do に引き継ぐとした。

移行作業のスケジュールは明らかにされなかった。両アプリの移行には技術的な困難がいくらかあったためで、数日前の段階でも、Wunderlist は最終利用期限を伝えることができなかった。

ところが、Reber 氏は Twitter を活用して Microsoft、さらには同社 CEO の Satya Nadella 氏に対し、Wunderlist アプリを返すよう訴えている。

Microsoft が Wunderlist を終わらせようとしているのは残念。多くの人が愛用しているのに。私は真剣です、 @satyanadella @marcusash、アプリの買い戻しをさせてください。

Microsoft に会社を売却してから数年もしないうちに、Reber 氏を含む Wunderlist の当初の設立者たちは、次世代型コラボレーションプレゼンプラットフォームの Pitch という VC が出資する新たなスタートアップをローンチした。同氏はドイツの VC 企業 Freigeist の投資家でもある。同氏はすべきことをたくさん抱えている状態ではあるが、今回のプロジェクトを言わば彼の To Do リストに加えようと Wunderlist に強い思いを持っている。

Wunderlist に関する Microsoft の当面の計画、もともとの制作者がスクラップの山の中からアプリを救い出すのを Microsoft が本当に考えているかどうかは不明である。VentureBeat から Microsoft に確認を求めたが、記事執筆時点で共有できる情報は得られていない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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