ネットから子供を守れ、デジタルインフラ「SuperAwesome」にMSが出資

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Image Credit: SuperAwesome

インターネットが子供の健康を危険にさらしていることを多くの人々が認識するようになってから、企業はさまざまな脅威に取り組み始めている。

SuperAwesome」は、各ブランドが子供たちに「安全な」コンテンツを提供できるようにするプラットフォームであり、子供を守るデジタルサービスとして代表的な例であろう。同社はロンドンに拠点を置き、Mattel、Lego、NBC Universal、Hasbroなどの有名クライアント企業を持ちながら、世界中で5億人の子供たちにサービスを提供している。

SuperAwesomeは、昨年2月に1,300万ドルのトランシェを含む約4,100万ドルを調達した。そして1月27日、Microsoftが運営するM12 Venture Fundを通じて新たな調達をしたことを明らかにした。投資額は公表しなかったが、M12が欧州初の事務所をロンドンで開設した後の最初の現地投資となった。ちなみにM12には、シアトル、サンフランシスコ、テルアビブ、ベンガルールにオフィスがある。

おままごと

デジタルデバイスがエンタメ市場として大きく成長しているが、子供向けコンテンツ企業や広告主は視聴者へリーチするのに苦労している。これは、米国における子供向けオンラインプライバシー保護法(COPPA)やヨーロッパのGDPRなど、ウェブサイトやモバイルアプリが子供から「個人情報」を収集することを守る、さまざまな規則や規制によってさらに困難になっている。そのため企業は子供のプライバシーを維持するという道徳的義務だけでなく、法的義務も負っている。

近年、各大手テクノロジー企業はそれぞれのプラットフォームで、子どもの保護が不十分であるという問題に直面している。 5年前にYouTubeが子供向けのアプリを立ち上げた際、広告の使用などですぐさまに非難を受けた。 Facebookは多くのアプリのクリーンアップにも苦労しており、Instagramを(子供だけでなく)すべての人にとってより快適な場所にするためにAIに注目している。

一方、Amazonは親にFreeTimeを提供。これにより子供がFireタブレットに費やす時間を制御できる。別のサブスクリプションサービスAmazon FreeTime Unlimitedは、アプリ、書籍、ゲーム、ウェブサイト、ビデオなどに登録された子供向けコンテンツロックを提供する。

SuperAwesomeは「ゼロデータインターネット」と呼ばれるインフラストラクチャを開発し、ニッチ市場の開拓を目指す。子供とその親にとって、SuperAwesomeの技術は子供がオンラインで追跡されないようにする。また、こうした技術は各国の法律に準拠したままである。

「2013年、私たちは少数チームとして集まりましたが、ほとんどの投資家によって断られました」と、SuperAwesomeの共同設立者兼CEOのDylan Collins氏は述べる。 「現在、当社の子供向け技術プラットフォームは、広告やビデオからコミュニティや親の同意に至るまで、毎月120億件を超える子供向けの安全な取引を可能にしています」と続けた。

広告から同意まで

SuperAwesomeの製品ラインナップには、企業が個人データに基づかないコンテキスト広告を配信できるAwesomeAdsが含まれる。 また、Kidfluencerは子供向けインフルエンサーマーケティングおよびYouTube用のコンテンツ作成ツールとなっている。 Kids Web Servicesは開発者が検証可能な保護者の同意(VPC)機能をアプリに組み込むために使用できるツールキット。 PopJamは2015年に同社が「Mind Candy」から買収した子供向けソーシャルネットワークである。

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Above: SuperAwesome’s consent management platform, Kids Web Services

SuperAwesomeのロゴは、子供たちを念頭に置いてデザインされていることを示すために、デジタル製品に対する一種の「承認シール」ブランドになっている。

オンラインで子供を保護することを約束している他の企業には、さまざまなデジタル福祉機能を自社のソフトウェアに統合しようとしているアプリメーカーを対象に、バックエンドサービスを開発するスイスのスタートアップ「Privately」や、いじめを軽減するためのセーフガードアシスタントを構築したロンドン拠点の「SafeToNet」が含まれる。イスラエル拠点の「L1ght」も同じ分野で活躍する。

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Above: Companies can use Privately to integrate anti-abuse technology into their apps

M12がSuperAwesomeに出資することは、Microsoft自身が世界中の市場でのさまざまな親の同意規制を順守しなければならずデジタルID管理ソフトウェアを自社のクライアントに提供することを考えると、戦略的な観点からMicrosoftにとって非常に理にかなっている。

「Dylan氏は子供たちのためにインターネットをより安全に保つことをミッションにチームを育てました。毎日17.5万人以上の子供たちがオンラインを訪れるデジタル第一世代にとって、SuperAwesomeのミッションは重要な優先事項となっています」とM12の担当者はブログ記事で回答。 「アイデンティティ管理分野におけるMicrosoftの軌跡を考えると、SuperAwesomeとのパートナーシップの機会を模索することも楽しみになってきます」と続けた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

 

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