「Wunderlist」元設立者3人らの新スタートアップ、シリーズAで1,900万米ドルを調達——次世代協働プレゼンテーション基盤「Pitch」を開発へ

by Paul Sawers Paul Sawers on 2018.10.20

Founders
Pitch の設立者には6Wunderkinder 設立チームの多くが含まれている
Image Credit: Pitch

2015年6月、人気の生産性向上アプリ Wunderlist の制作者であるドイツのスタートアップ 6Wunderkinder を Microsoft が買収したというニュースが流れた。それから3年、同スタートアップの元の設立者3名が、新たなピッチと共に戻ってきた。その名も Pitch である。

今年1月にベルリンで設立された Pitch は、「プレゼンテーションとコンテンツコラボレーションのための新たなプラットフォーム」を制作中としているが、その登場は2019年半ば以降になるとのことである。それまで同社は製品を作り上げるためのエンジニア募集を強化しており、そのため1,900万米ドルのシリーズ A ラウンドを発表したところだ。このラウンドは Index Ventures とシード投資家の BlueYard が共同でリードしたもので、他にも(Slack Fund を通じて)Slack や、Zoom の CEO である Eric Yuan 氏を含む多数の個人投資家が参加している。

Pitch は正確にはどういうものを作っているのかという点については秘しているが、設立者チームはスタートアップを作り、スケールし、そして究極的には売却するということにおいて明確な実績を残している。6Wunderkinder の共同設立者兼 CEO であった Christian Reber 氏が、Jan Martin 氏と Charlette Prevot 氏というかつての共同設立者2名と共に Pitch を率い、さらに他にも6Wunderkinder のからの初期メンバーも参加している。

万事問題なし

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Pitch 共同設立者兼 CEO Christian Reber 氏

何年もの間、多くの急成長株がプレゼンテーション市場にディスラプションを起こそうとしてきたが、Microsoft の PowerPoint は世界でトップの存在感を維持し続けており、そのシェアは95%に上ると見られている

同分野で他に注目すべきプレイヤーには、7,000万米ドル以上の資金を調達した PreziAI 駆動のプレゼンテーションデザインツールのベータ版を今年ローンチし、シリーズ B ラウンドで1,100万米ドルを調達した Beautiful.ai などがある。Beautiful.ai を作り上げたのは Mitch Grasso 氏であり、同氏が作った別のプレゼンテーションスタートアップ SlideRocket2011年に VMware が買収している

数多くの「PowePoint の代替品」が常に存在しているが、そういったつまらないプレゼンテーションプログラムの基本的なフォーマットの大部分は、デスクトップ PC 初期の頃から変わっていない。

Reber 氏は次のように話している。

イノベーションと思慮深いデザインが予想を超え、ユーザエクスペリエンスを改めて描く、今はビジネスソフトウェアがそのように変化する時です。ですがプレゼンテーションのツールは技術のスピードに追い付いていませんし、無駄に複雑で使いづらく感じます。新しく、他とは違っていて、そして本質的に良い何かが必要なのです。

何を作っているのかという点に関して Pitch はあまり明らかにはしてくれないが、ヒントは与えてくれた。それはコラボレーションを軸として「最新のウェブ技術やデータ統合、チーム重視の機能」を使うものになるとのことだ。

Reber 氏はこう続けた。

弊社はどうやって個人やチームがアイデアを表現し、協力し、進展についてコミュニケーションをとるのかを再考したい、そして十分に理解されたデータを用いて意思決定をサポートしたいと考えています。オープンなプラットフォームを作ること、そしてプレゼンテーションの作り方や知識の共有のされ方を根本的に改善するという意欲的なビジョンです。全員のためにデザインされ、チームのために作られた、新しいパラダイムです。

Pitch は以前にも BlueYard からシードラウンドで300万米ドルを調達していたが、さらに今回1,900万米ドルを加え、来年に予定されているローンチに先駆けて様々なチームに人材を加えようとしている。

Index Ventures のパートナーであり Pitch の取締役会に参加する Neil Rimer 氏はこう付け加えた。

Pitch にはプレゼンテーションという分野を再定義し、コンテンツコラボレーションや知識の共有、そして究極的にはより良い意思決定のための中心的なプラットフォームとなるポテンシャルがあると信じています。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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