招待制ブランド「STAMP」は無人店舗+3Dスキャンでファッションを提供ーーFABRIC TOKYOがティザー公開、13日公開へ

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ニュースサマリ:オーダースーツ ECサービスのFABRIC TOKYOは9月11日、新たなブランド「STAMP」のティザーサイトを公開している。同社説明によれば、STAMPは現在提供しているFABRIC TOKYOとは全く別のブランドとして運営し、テクノロジーを駆使したものとなる。具体的には無人店舗で3Dスキャンを活用した採寸方式を取り、スーツ以外のカスタムオーダーメイドのアパレルを提供する予定としている。

話題のポイント:今朝はZOZOの話題一色でしたが、テクノロジーを駆使したカスタムオーダーや新しいアパレル体験に挑戦しているのはかの企業だけではありません。先日、D2Cスタートアップノウハウを公開して話題を提供したFABRIC TOKYOもその一社です。

<参考記事>

そんなFABRIC TOKYOが新しいブランドを立ち上げるそうです。以前もポロシャツのセミオーダーを開始していましたが、同社代表取締役の森雄一郎さんによれば完全に別の事業として立ち上げるというお話でした。

そして気になるのがやはり「無人店舗」の文字です。ZOZOスーツでも話題になりましたが、ヌード寸の採寸技術というのは、ファッションアイテムを「対面ナシ」で販売するにあたっての大きなハードルです。ぴったりサイズの体験というのはやはり試着あってのものです。

<参考記事>

これをクリアしようというのがいわゆる「3Dスキャン技術」に代表されるテクノロジーの数々になります。この件について森さんに確認したところ、どうやら満足いくレベルのオペレーションを実現できたようです。

「採寸の精度に関しては2年近くの試行錯誤を経て、受注生産型オーダーメイドのフィット感・満足度を担保できるレベルまで高めることができました。3Dスキャン技術は海外のスタートアップと共同開発しています」。

また、効率を求めすぎると、ユーザーに自分で採寸させる、という方法が最もオペレーションコストが低く抑えられると考えられますが、STAMPではそれ以上にファッションが持っている体験を重視したい、というお話でした。

「こだわったのはUX面です。やはり消費者にとって自宅で自分で採寸するという体験は悪いようで、人は経験したことのない行動をするのが億劫なんだなと感じます。STAMPでは店舗型にこだわり、立ち寄れる手軽さとリアルを介すことの安心感を用意しました。新しいけれど手軽さと安心感を感じるUXの実験です」。

招待制ブランド、という聞きなれない展開も気になりますが、詳細については13日の正式公開まで明かせないということでしたので、オープンになるのを楽しみに待ちたいと思います。

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