モバイルアプリ調査会社Sensor Tower、Riverwood Capitalから4,500万米ドルを資金調達——シードラウンドから7年ぶり、ようやく事業を本格化

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モバイルアプリやゲームのアナリティクスを収集する「Sensor Tower」
Image credit: Sensor Tower

モバイルアプリのマーケットインテリジェンスを提供する Sensor Tower は、Riverwood Capital から4,500万米ドルを調達した。両社によると、この戦略的提携は、モバイルエコシステムで最も正確なデータを提供できる分析プラットフォームを開発数るとという、Sensor Tower の新たな事業フェーズを示すものだという。

サンフランシスコを拠点とする Sensor Tower は、以前総額100万米ドルのシード資金を調達し、2013年の創業以来利益を上げてきた。同社は2019年の年間経常収益(ARR)が前年比65%増と記録的な伸びを見せたが、実際 ARR がいくらだったかについては公表していない。

Sensor Tower は従業員数を前年比50%増とし、ヨーロッパ、中東、アフリカなど各地域の需要に対応するため、直近のロンドンほか複数の国際オフィスを開設している。同社の従業員数は現在75名だ。

eMarketer のレポートによると、アメリカの成人は1日平均3時間43分をモバイルデバイスを使って過ごし、そのうち90%の時間をアプリで過ごすと予測されている。成熟市場と発展途上市場を問わず、2024年までの記録的なダウンロード数と収益が予測されていることから、信頼性の高いアプリデータはモバイルファーストのアプリ開発者だけでなく、大手消費者ブランドや金融機関にとっても重要なものとなっている。

Sensor Tower CEO の Alex Malafeev 氏は電子メールの中で、今回の資金調達が雇用やマーケティングからインフラ、新市場への拡大に至るまで、ビジネスのあらゆる物質的な面での成長に役立つと述べている。

より速いスピードでスケールできると確信できるまで、プロダクトと事業を成長させるのに7年の歳月を費やした今、今回の資金調達を事業を本格化させる手段と捉えている。

戦略的出資を受けた Riverwood は当社のような事業拡大傾向にある企業との提携で知られ、当社の成長のための緊密なアドバイザーとしての役割を果たしてくれるだろう。我々は組織全体での意思決定が今回の投資効果最大化に沿ったものとすべく、Riverwood の事業経験を活用し、Riverwood が Nextdoor のような高成長スタートアップで学んだ教訓を適用したい。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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