Bloombergが「消費者行動データ分析」のSecond Measure買収、投資判断材料の強化へ

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Second Measure創業者のMichael Babineau氏とLillian Chou氏/Image Credit: Second Measure

Bloombergは本日(訳註:本文掲載日は12月24日)、ビッグデータを活用した消費者行動や企業業績に関するインサイトを得るためのデータ分析プラットフォームSecond Measureを買収したと発表した。

2015年に設立されたSecond Measureは、クレジットカード決済を含む「何十億もの匿名化されたトランザクション」のデータを使用して、リアルタイムでデイリーの測定追跡を可能とするセルフサービス型の分析プラットフォームを開発した。その機械学習アルゴリズムは、購入記録をスキャンして、例えば地域や時間帯ごとに比較できるインサイトを生成し、予測分析に利用することができる。Second Measureは、Instacart、Postmates、Domino’s、Spotify、Goldman Sachsなど有名どころのクライアントを長年にわたって獲得している。

行動追跡ツールにより、企業は消費者が買い物をする類似店や、ライバル企業から離れた後にどのブランドを選ぶかなどのデータポイントを深掘りして確認することができる。例えばコーヒーチェーンがSecond Measureを活用して、新しい店舗をオープンした後にそのローカルエリアでコーヒーを飲む人々の市場分析ができる、といった具合だ。

Second Measure:PhilzのCoffee市場解析

Bloombergはニュースメディアの他にも金融データとそれらの分析サービスで最もよく知られており、ブルームバーグ・ターミナルを通じて何千もの企業がアクセスしている。投資家はSecond Measureの主なターゲットであり、彼らが投資したいと思う特定のビジネスやセクターについてのインサイトを提供してくれる。Bloombergは、投資会社が「よりデータに基づいた投資戦略」を追求していることを理解しており、この「オルタナティブなデータ」こそが、Bloombergがセカンド・メジャーに惹かれた理由と思われる。中核となるのは、投資家が直面している膨大なデータの意味の理解をサポートをする、ということだ。

Bloombergの今回の買収条件条件は明らかにされていない。Second Measureは以前に2019年初頭のシリーズAラウンドにて約2,500万ドルを調達しており、それがほとんどなので今回の買収額はそこまで凄まじいものにはならなさそうだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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