人気の GPS フィットネス・トラッキング企業 Runkeeper が、日本のスポーツウェア大手アシックスに買収されたことが明らかになった。
Runkeeper はこのところ、スポーツ衣料メーカーによって取り沙汰されてきた数多くのフィットネス・プラットフォームの一つだ。6ヶ月前には、同じくフィットネスアプリの Runtastic をアディダスが2.39億ドルで買収しており、また、昨年の2月には、アメリカのスポーツ衣料企業 Under Armour が MyFitnessPal と Endomondo を5.6億ドルで買収している。
1949年に創業されたアシックスのような企業にとって、デジタル業界に触れる最短ルートは、デジタル業界で生まれた会社を買収することだ。Runkeeper は iOS ではベテランの一つであり、初版のアプリは2008年に AppStore がローンチしたした直後にリリースされた。(iOS や Android など)全プラットフォーム横断でユーザ数は現在、4,000万人を超えている。
アシックスはあらゆるスポーツ衣料を製造しているが、むしろスポーツシューズで知られており、ランナーの間では人気である。興味深いことに、Runkeeper の創業者兼 CEO は今日のブログ投稿の中で、アシックスはユーザが履く靴を通じて、Runkeeper のアプリ内の靴トラッキング機能により、データを収集できるポイントになると述べている。
Runkeeper のユーザは、今回の買収を受けて、大きな変化は無いと安心できるだろう。
エンドユーザの立場から見れば、大きな変化は無いだろう。Runkeeper のプロダクトの生産が続くことはもちろん、さらに素早く行動できるようになるだろう。我々が確保できなかった多くのリソースを持つパートナーを得たことで、これまで追求しようとしていたビジョンを追求できるようになるだろう。
ディールの条件詳細は開示されていないが、ボストンを拠点とする Runkeeper は最近、ユーザを増やさことなく売上を増やすことに注力するため、社員の30%を解雇したことを明らかにしている。東証に上場する大企業であるアシックスの傘下に入ったことで、これは大きな心配事ではなくなったことになる。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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