MR時代に必要な主要都市の「仮想空間マップ」Here Technologiesが公表(2/2)

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(前回からのつづき)ここで重要なことは、Hereのデータは単に末端に位置づけられるものではなく、スタート地点やインフラストラクチャとしてエンタープライズ規模の地図や位置情報サービスにも使用できることだ。開発者はHereの3Dモデル上の建物や道、都市全体により詳細なテクスチャ、照明、環境効果など高度な手法を使った独自のメタデータを追加しレンダリングできる。

幅広い分野での潜在的な可能性を持つこのアプリケーションについて同社は、エンターテインメント業界ではHereの3Dモデルを背景として使用できるようになる一方、通信会社では空間的にも正確な位置の詳細情報を使用して5Gネットワークの構築が計画できるようになるだろう、と説明している。モデルが3Dであるため、車やスマートフォン、コンピュータの画面だけでなく、ARやVRのヘッドセットにも簡単に表示することが可能だ。

Hereはすでにウェブサイト上では提供する3Dモデルを「80以上の都市」と謳っており、LIDAR、光学、衛星画像の組み合わせを使用して196ヵ国でマッピングを行っていることにも言及しているため、最初に公表された75都市はこのサービスの始まりにすぎないのは明らかだ。 Here’s Premier 3D Citiesデータのサンプルに関心のある開発者は、AWS Data Exchangeからベルリン、ロンドン、ミュンヘンの無料版マップにアクセスできる。各都市それぞれ約40〜50平方キロメートルが非商用利用で90日間試用可能となっている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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