安価ながらも高反発・高機能マットレスを開発、寝具D2C「NELL」が1億円超を調達——ANOBAKA、TLM、個人投資家複数から

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左から:ANOBAKA 萩谷聡氏、Morght 土井皓貴氏、TLM 岡澤雄介氏
Image credit: Morght

寝具 D2Cブランド「NELL」を開発・運営する D2C スタートアップ Morght は、シードラウンドで1億円超を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、ANOBAKA と TLM のほか、以下の個人投資家が参加した。

  • 野口卓也氏(バルクオム 代表取締役 CEO)
  • 井戶義経氏(アンカー・ジャパン 代表取締役)
  • 武永修一氏(オークファン 代表取締役)
  • 成田修造氏(クラウドワークス 取締役副社⻑)
  • 島田大介氏(インサイトコア 代表取締役)
  • 坂本達夫氏(Smartly.io 日本事業責任者)
  • 伊神潤氏(blitz 代表取締役)
  • ⻄尾健太郎氏(ゲームエイト 代表取締役)
  • 高原克弥氏(Branding Engineer 代表取締役COO)
  • その他、名前非開示の個人投資家4名

Morght は2018年5月、Branding Engineer 出身の土井皓貴氏らにより設立。土井氏は高校在学中にスターンフォード大学に短期留学した経験からスタートアップ文化に影響を受け、大学に進学せず起業を志した人物だ。Morght は当初エンタメ系のアプリ開発に傾倒していたが目立った成長を出せず、日本人の睡眠の質の向上で社会や経済にインパクトが出せる寝具分野にピボット。2020年に D2C 寝具ブランドとして NELL をローンチした。

「NELL」のマットレス
Image credit: Morght

シモンズに代表されるハイエンドなマットレスは、ポケットコイルが多用されていて反発力もあるが、その分、どうしても高価なものになってしまう。一方、SPA 型の家具や雑貨量販店で販売されているマットレスは安価であるが、柔らかさを訴求したものが多く、人によっては寝返りが打ちにくい、ひいては、肩こりや腰痛の原因になってしまう。Morght は独自開発したマットレスを圧縮梱包し D2C モデルで届けることで、安価ながらもハイエンドなユーザ体験の提供を目指す。

NELL のマットレスはサステナブルな素材が13層に及ぶ構造で編み上げられており、耐久性の良さから10年以上に及ぶ保証が付蹴られている。腰痛や肩こりに悩むユーザへの訴求、インフルエンサーを通じたマーケティング戦略が功を奏し、最近では在庫切れを起こすこともしばしばだ。

土井氏によれば、事業は既に単月では黒字化しており、今後は調達した資金を使って、枕やフレームなどのプロダクトラインの拡充、睡眠アプリの開発、エステやジムなどオフラインビジネスとの提携で D2C 寝具のタッチポイントの拡充にも力を入れていく。

この分野では、2014年にニューヨークで創業し「夜のライフスタイルブランド」と称され、のちにユニコーンとなったマットレス D2C スタートアップ Casper は有名。同社は2020年1月、ニューヨーク証取に上場を果たした

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