日本のモバイル広告コンサルティング会社アドイノベーションが1.6億円を資金調達、サービスを世界展開へ

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adinnovation_logo※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

東京を拠点とするスタートアップで、モバイル広告コンサルティング会社のアドイノベーションは今週、DBJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタルから1.6億円を調達したと発表した。 [1]

同社は2010年に設立され、多くの日本のモバイル広告代理店に、ホワイトラベル(相手先ブランドによる供給を前提としたサービス)の広告パフォーマンス計測ソリューションを提供してきた。モバイルアプリ開発会社にとって、典型的なモバイル広告(埋込型バナー広告など)はユーザをアプリのダウンロードへと誘い、アプリストアのランキングを押し上げる。しかし、これは長期にわたって有効ではなく、広告展開が終了すると、ダウンロードの増加は継続しないことが多い。

アプリ開発会社のためのアドイノベーションのソリューションは、「AdStore Tracking」と呼ばれ、手軽なダッシュボード上でモバイル広告のパフォーマンス統計を一目で把握することができる。備わっている機能を使えば、検索広告のコンバージョン・レート、CPAの計算、どの広告手法が最も効果的かを分析することができる。

資金調達の話を受けて、同社のCMO細川竜馬氏と管理部部長の広岡一実氏に、彼らの今後について話を聞くことができた。広岡氏は数ヶ月前に同社に入社する以前、インフォコム・コーポレーションに勤務していて、日本のアンドロイド・アプリ・ポータル「Tabroid」を立ち上げた人物である。

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左から:CMO細川竜馬氏、管理部部長 広岡一実氏

アプリ開発会社にとって、典型的な広告計測ツールはROIを調べるためのものだが、アドイノベーションが開発しているのは、モバイルアプリの動向について、より多岐にわたる情報を把握できるソリューションだ。細川氏は次のように説明してくれた。

この種のツールは、マーケティング担当者のために設計されていることが多いです。彼らはプロモーションの結果を見られれば満足するでしょうが、それはアプリを成功に導くということとは異なります。我々はアプリについて、あらゆる側面を分析できるツールを開発しようと考えています。マーケティング担当者のためというより、(アプリ開発会社の)重役やプロデューサのためのツールになるでしょう。

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2人によれば、欧米のアプリ開発会社は、日本のアプリ開発会社が戦略を熟考し、どうやってコンバージョンレートを上げるかに高い関心を持っている。そこで、アドイノベーションは、このツールを海外市場にも送り出そうと考えている。

今日、アドテク業界には、RTB(リアルタイム入札)DSP(デマンドサイド・プラットフォーム)プロバイダなど、多くのプレーヤーがひしめいているが、広告パフォーマンスを計測し、モバイルアプリの利益性を改善するソリューションは、ほとんど存在しない。2人はこう付け加えた。

世界展開はヨーロッパから始めようと考えています。コンソール・ゲームの売上では、ヨーロッパはアメリカよりも市場が大きいので、可能性があると考えたからです。(日本と韓国を含まない)アジアでは、消費者はモバイルアプリにお金を払うことにまだ慣れておらず、したがって、アジアのモバイルアプリ開発者も利益性を改善するためにお金を払う用意は無いと思うのです。ヨーロッパから着手し、それからアジアを含む世界の他の地域に展開していきたいと考えています。

ヨーロッパのモバイルアプリ市場を彼らがどう進化させてくれるかを見るのが楽しみだ。アドイノベーションは現在、この世界展開プロジェクトで働いてくれる社員を募集している。このチームに加わることに興味があれば、広岡氏に連絡してほしい

この業界で他に活動するスタートアップには、5月に Accel Partners から資金調達した、シアトルの HasOffers などがある。


  1. DBJキャピタルは、日本政策投資銀行の投資部門である。同行は政府100%出資の金融機関で、日本における企業向け融資やプライベート・エクイティの分野で、最大のプレーヤーの一つである。SMBCベンチャーキャピタルは、三井住友銀行の投資部門である。三菱UFJキャピタルは、三菱UFJフィナンシャルグループの投資部門である。

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