ブロックチェーンでアート証明、スタートバーンが11億円調達ーーNFT導入パッケージも開始

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アートのブロックチェーン証明書発行サービス「Startbahn Cert.」を提供するスタートバーンは5月12日、第三者割当増資の実施を公表している。増資を引き受けたのはみやこキャピタル、東京大学エッジキャピタルパートナーズ、有限会社オプス、SXキャピタル、TBSイノベーション・パートナーズ、iSGSインベストメントワークスの6社と個人として田口美和氏、中野善壽氏、山本誠一郎氏。同社は2020年8月に新株予約権付社債にて1億6000万円の資金調達を実施しており、それと合わせて調達額は11億2000万円となった。

スタートバーンはアートの信頼性を守るICタグ付きブロックチェーン証明書「Cert.」を発行する「Startbahn Cert.」と、アート流通、評価インフラの「Startrail」を提供する2014年創業のスタートアップ。CertはICタグで物理的な作品にIDを付与し、これをブロックチェーン技術により管理・保証する。

証明書を発行するStartbahn Cert.ではアート作品の所有者が証明書を管理できるほか、作品管理ツールとしての機能も提供する。作品の撮影データを格納することで、制作された当時の色味や質感を履歴として残すこともできる。Startbahn Cert.の利用は初期導入費用や月額費用は無料で、証明書となるCert.を発行する毎に1,000円がかかる。

スタートバーンでは今回調達した資金を元に、アートの展示や売買などのエコシステムを支えるインフラとしてのCertの機能を強化すると共に、知見を活用したNFT活用にも力を入れる。具体的にはCert発行者の審査徹底やデジタル作品への発行対応、国際展開を推進するほか、NFTを事業展開に活用したい企業向けの導入パッケージの提供を開始する。トレーディングカードやソーシャルネットワークなどのコンテンツやIPを保有する企業が対象で、価格は非公開。

via PR TIMES

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