有名ゲームタイトル制作からNFTへ拡大のワケーー「Concept Art House」が2,500万ドル調達(2)

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Above: Concept Art House has 80 people.
Image Credit: Concept Art House

(前回からのつづき)Zhang氏は、ルーカスアーツでの仕事を皮切りに、長年にわたってビデオゲームのアートを手がけてきた。「Star Wars:Republic Commando」のスターファイターを制作したのは彼だ。3D画像は1,000ポリゴンで構成されており、現在の基準からすると比較的原始的なものだった。

そして彼は2007年、ゲームのコンセプトアートを制作するための会社、Concept Art Houseを設立した。ゲーム開発者の想像力をかきたてる重要な仕事だったが、長い間、小さなビジネスにとどまっていた。彼は、当時のTelltaleの幹部であったMatthew Le Merle氏から資金を調達し、会社を拡大している。

ゲームの重要性が増すにつれ、仕事も増えていった。Zhang氏はこれまでをこう振り返る。

「私たちは、もともとコンセプトデザインが得意で、外注などの仕事を十分にこなして、自分たちの知的財産(IP)を作ろうと考えていたんです」。

上海と成都にオフィスを構え、中国市場向けに独自のゲームを作ってみたりもしている。しかし、それが軌道に乗らず、同社はアウトソーシングに焦点を絞り直した。今では約80人のスタッフがいる。これらのチームは、中国のチームから送られてくる大量のアートを管理し、ゲームスタジオのリーダーが望むものに整える仕事をこなしている。「結果、私たちはプレミアムな品質を提供することができました」とZhang氏は語る。

ブロックチェーンアート

Above: Concept Art House has been making a lot of NFT art.
Image Credit: Concept Art House

浮き沈みはあるものの、ビジネスは生き残った。しかしZhang氏は透明性があり、安全なデジタル台帳であるブロックチェーンと、そのブロックチェーンを利用した暗号通貨に注目した。彼はFifth EraやBlockchain Coinvestorsを通じて、ブロックチェーンのスタートアップに投資するようになったのだ。Zhang氏はこう語る。

「私は個人的にブロックチェーンについて調べ始め、その意味するところに興奮しました。ゲームでは、CryptoKittiesが登場するまで実用性がありませんでしたが、これは破壊的な出来事になると思いました」。

最終的に30件のユニコーンへの投資することになる。そしてConcept Art Houseは、NFTのコレクターズアイテムに多くのアートワークを提供するようになったのだ。

「最終的に成果を上げて今回の高い評価につながったのは、ブロックチェーン・ゲーミングのNFTだったんです。私たちは、さまざまなプロトコルでアートコンテンツを提供しています」。

新たに調達した資本についてZhang氏は、年間累計で30%成長したチームの継続的な強化、買収の検討、NFTライブラリの構築、大規模なライセンス契約の確保と新たな次元の追加に使われる予定だとした。今回出資したブロックチェーンのベンチャーファンドであるBlockchain CoinvestorsのマネージングパートナーでもあるLe Merle氏はこう語る。

「ブロックチェーンとデジタルコンテンツの投資家として、私たちはこの分野での価値創造に細心の注意を払っており、CAHはこの分野で最も急成長し、最もエキサイティングな追い風の前に位置しています」。

Concept Art Houseは「Call of Duty: Mobile」、「Fortnite」、「Game of Thrones」、「Hearthstone」、「League of Legends」、「Magic: The Gathering」、「Marvel: Contest of Champions」、「NBA 2K series」、「Roblox」、「PlayerUnknown’s Battlegrounds」などこれまでに1,000本以上のゲームを支援してきた。同社は年間70〜80本のゲームの出荷に貢献しておりそのために採用活動も行っている。今後、それら新入社員をどこに配置するかは、興味深い問題だ。

「NFTのトッププロジェクトは、3人または4人のアートチームでうまく回っているのですが、この分野で必要とされるアートを担当する人材はまだまだ不足していますね」(Zhang氏)。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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