WebSummit、リスボンで2年ぶりに対面型で開幕——世界中から4万人が参加、会期中はマスク着用を義務付け

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Image credit: WebSummit

本稿は、WebSummit 2021 の取材の一部である。

世界最大のスタートアップカンファレンス「WebSummit」がリスボンに帰ってきた。昨年はコロナ禍のため完全オンライン開催となったが、世界で最もワクチン接種率の高いポルトガル(Our World in Data が公開している10月25日現在の数値で、2回の接種を終えた人は全人口の86%)の政府の全面的な協力を得て、今年は2年ぶりに対面型で開催となった。

11月1日から4日までのイベント開催中は、ポルトガル政府のガイドラインに沿う形で、ステージ上で話す登壇者などを除き、参加者は常時マスクの着用が義務付けられる。また、入国とイベント参加に当たっては、新型コロナウイルスの陰性証明かワクチン接種証明の提出が求められる。

日本のワクチンパスポートは、複数の国や地域で隔離の緩和措置を受けるのに有効だ。ポルトガルの隣のスペインでは日本のワクチンパスポートは有効だが、WebSummit 開催地のポルトガルでは認められていない。おそらく、外交上の両国協定の有無に起因し、日葡間の人の往来がさほど多くないためだろう。WebSummit では特別措置が図られ、参加者は特別の隔離措置を求められない(ポルトガルから日本帰国後は14日間の隔離が必要になる。これが理由で筆者は今回、現地参加を断念した。)

2019年の WebSummit では7万人以上が現地参加し、コロナ禍で現地開催中止を余儀なくされた2020年は10万4,000人がセッションやネットワーキングに専用アプリを使ってオンライン参加した。今年の現地参加はチケット販売ベースののべ人数で4万人となっているが、航空便の減少や入出国時の隔離措置の影響から、この数値はやや目減りすることが予想され、参加者数は2年前の半数程度と見られる。

Image credit: WebSummit

期間中、WebSummit には、70社以上のユニコーンの創業者や CEO をはじめ、Twitter 共同創業者 Biz Stone 氏、Amazon CTO の Werner Vogels 氏、チャレンジャーバンク N26 の共同 CEO Maximilian Tayenthal 氏、WWW の発明者 Tim Berners-Lee 氏、俳優の Amy Poehler 氏、ミュージシャンの Tinie Tempah 氏、元サッカー選手の Thierry Henry 氏、Black Lives Mattersの共同創設者 Ayo Tometi 氏をはじめ700名以上が登壇する予定。

WebSummit は、CEO の Peter Cosgrave 氏、Daire Hickey 氏、David Kelly 氏によって2010年に設立、ダブリンで150名を集めるイベントからスタートし、2016年にリスボンに移転した。これまでに、姉妹イベントとしてカナダのトロントで Collision、香港では RISE を開催している。来年には、日本の経済産業省や東京都との契約により WebSummit Tokyo が開催され、香港からマレーシアへの移転が発表された RISE は当面、香港で開催が継続される。

WebSummit を運営する Manders Terrace の2019年の売上高は4,790万ユーロ(約63.4億円)に達した。イベント体験を最大化するスケジュールチェックやネットワーキングのための専用モバイルアプリは、国連や CES 2022 にライセンス供与されることも明らかになった。同社は現在、共同創業者の Kelly 氏がチームを去った後、WebSummit の名前を利用して無断でファンド「Semble Ventures(旧称:Amaranthine)」を設立したとして、1,000万米ドルの損害を主張する訴訟を起こしている。

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