地下トンネルで渋滞知らずの交通システム開発、Elon Musk氏のThe Boring Companyが6億7,500万米ドル調達

SHARE:
Image credit: The Boring Company

<ピックアップ> The Boring Company Series C Funding Round Announcement

Elon Musk 氏が創業した The Boring Company がシリーズ C ラウンドで6億7,500万ドルを調達した。Vy Capital と Sequoia Capital がこのラウンドを共同リードし、Valor Equity Partners、Founders Fund、8VC、Craft Ventures、DFJ Growth が参加した。また、Brookfield、Lennar、Tishman Speyer、Dacra など、戦略的に重要な大手不動産パートナーもこのラウンドに参加した。The Boring Company の時価総額は、今回の資金調達で56億7,500万米ドルにまで上昇した。

同社は、自動車用の高速ポイント・ツー・ポイント輸送の地下ネットワークを建設することで、移動に革命をもたらすことを目指している。昨年10月、ラスベガスのあるネバダ州クラーク郡の委員会は、主要観光スポットを結ぶ29マイル(約27km)の地下ネットワーク「Vegas Loop」の建設を承認した。今年後半に着工するこのネットワークは51の駅を結び、毎時57,000人以上を輸送できる見込み。このアーキテクチャーは、さらに速度を上げることで、都市間郵送の「Hyperloop」にも適用できるという。

The Boring Company が開発した独自ボーリングマシン「Prufrock-2」は、1週間に最大1マイル(約1.6km)の地下通路を掘削することが可能。次世代機「Prufrock-3」は、1日あたり最大7マイル(約11.3km)の掘削が可能となる予定。これらのマシンは従来のトンネル掘削システムと異なり、完全に遠隔・自動運転で稼働できるため、トンネル内に人が全くいない状態でも掘削できることが最大の特徴。現場の作業員の労働組合の指摘を受けずに24時間稼働が可能となるため工期短縮にもつながる。

以下はロサンゼルスでの地上交通と Loop 走行比較の様子。

via The Boring Company

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する