香港のAllinfra、野村らから600万ドルをシリーズA調達——ブロックチェーン活用し気候変動対策向け金融商品開発

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「Allinfra Climate」
Image credit: Allinfra

Allinfra は25日、シリーズ A ラウンドのクローズを発表した。香港に本社を置く同社は、さまざまな業界の機関がサステナビリティの目標を達成できるように設計されたエンタープライズソフトウェアを開発している。

この600万米ドルの投資は、グローバル金融サービスグループの野村がリードし、気候変動金融市場に革命をもたらすという Allinfra のミッションに賛同する新規および既存の投資家が参加した。

今回調達した資金は、サステナビリティデータ管理ソフトウェア「Allinfra Climate」と資産トークン化プラットフォーム「Allinfra Digital」の製品開発と販売リソースの拡大に充てられ、より多くの業界やユースケースで顧客に提供できるよう拡大される予定だ。

Allinfra 共同創業者兼 CEO Dave Sandor 氏は次のように述べている。

野村のシナジーと組織的支援の恩恵を受けられることに感激している。金融市場のリーダーらが、我々の技術の価値と、気候変動に対応した商品に革命を起こす能力を認めてくれたことは大変有意義だ。

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産業革命以前に比べ、地球温暖化を1.5度以下に抑えるという国連の目標に伴い、企業や政府機関のほぼすべての関係者から、環境に検証可能かつ持続的なプラスの影響を一刻も早く与えるよう圧力が高まっている。

グリーンファイナンスは、持続可能性の目標を必要なスケジュールで達成するための重要な手段だ。しかし、これまで市場は、信頼性が高く監査可能なデータの収集や、データを非電子化環境金融商品に恒久的にリンクさせることができないといった問題に直面してきた。Allinfra は、環境と資本市場において数十年の経験を持つチームが主導し、現在積極的な気候変動対策を妨げている市場の問題を、最新技術を駆使して解決している。

野村ホールセール・デジタル・オフィスの COO Olivier Tang 氏は次のように述べている。

野村は Allinfra と密接に協力し、彼らの技術を活用して、気候変動ファイナンス市場におけるデジタル資産商品の開発・流通を実現したいと考えている。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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